フィリピン語学学校で中途退学した場合の返金規定がWeb上では記載が少なく、探しにくいのでご説明させていただきます。
大まかな概要はお書きいたしますが返金規定は学校により異なるのでフィリピン留学をなされる場合には申請登録される前に候補学校のキャンセル規定を確認される事をお勧めいたします。
中途退学の返金規定は基本的に学校側に有利、学生側に不利と記憶しておいてください。学校は学校で『突然退学宣言されると退学後のお部屋をすぐに埋める事はできないので損をしてしまうからしかたがない』という言い分があります。
典型的な中途退学の理由
- 海外生活になじめない
- ルームメートとそりが合わない
- 家の事情で帰国せざるを得なくなった
- 体調不良でこれ以上続けられない
- ルール違反による退学
返金規定の注意点
4週未満は返金がない
フィリピン語学学校で返金が発生する基準は5週目からが対象です。1週、2週、3週、4週留学の場合には返金はございません。
返金ルールは学校によって異なりますが4週未満ゼロ返金ルールはほぼすべての学校で適用されております。例外的な規定を設置する学校もあるかもしれませんが、少なくとも僕は知りません。
又5週以上の登録でも中途退学の返金は申請時に滞在期間が4週以上残っている場合に限定されます。例えば12週登録をして9週目に中途退学を通知した場合には残りの滞在期間が4週未満となるので返金はございません。これが一般的なルールですが登録期間の3割日数を超えた場合には返金なしとするさらに厳しい学校も一部存在いたします。
4週以降は3~5割の返金が基本
中途退学された場合最初の4週は返金がないので5週目以降が返金対象です。例えば12週学校登録をして最初の4週終了時に中途退学する場合には残りの8週が返金対象となります。
8週キャンセルに対する返金額は学費の30~50%が相場です。はっきり申し上げまして消費者にとっては非常に厳しいものとなっております。
返金規定は要チェックです。
単純計算ですと50%品金規定の学校で12週の学費が48万円の場合残り8週の金額は32万円。その半額は16万円です。返金額50%ですと16万円、30%ですと4万8千円となります。ですが通常はこのように単純にはいきません。
プロモーション割引の清算
先ほど12週登録で4週で中途退学し、残り期間の50%と30%を過程してサンプル数字を出しました。ただ学校のプロモーションやエージェント割引が適用されていた場合にはその金額が控除されてから返金されます。仮にエージェント割引やプロモーションが12週留学に対して6万円が適用していたといたします。すると返金予定額から4~6万円が差し引かれて学生に返金されます。これらディスカウントやプロモーションは12週留学を全うする事を前提に成り立っているからです。
追放退学は返金なし
学校のルールを破り退学になった生徒に対しては返金は一切ありません。ですが追放される規定は学校によって異なります。
学校内で暴力沙汰を起こす。これはどこの学校でもアウトです。無断外泊、授業のさぼり、異性の寄宿舎部屋への立ち入り。こういう部分は非日本系は厳しく管理し、退学対象とする所が多いですが、日本人経営系列は甘い所が多いです。
一時帰国の容認
フィリピンで勉強は続けたいがどうしても一時帰国しなければなくなった。このようなケースでは多くの場合学生の一時帰国が認められます。一旦日本に帰国して日本で用事を済ませてから再入学。飛行機代はかかりますが、残った契約期間を完了させるのに追加料金は発生いたしません。一時帰国している間、自分の部屋に荷物を置いておく事はできませんが物置などに保管させてもらう事は可能です。但し何か月も先まで予約が埋まっている超人気学校や夏休み、冬休みのピークシーズンは認められない場合があります。それと少数ですが一時帰国を認めず退学扱いする学校も存在します。
返金100%の学校
例外的に返金100%の学校が僕の知る限り1校だけ存在いたします。バギオのMONOLです。5割でなく10割返金です。但し返金5週目から発生のルール、滞在期間4週未満の未返金ルール、プロモーション、ディスカウント控除ルールは同じです。現状では7割、8割の返金規定を設けている語学学校すら探す事が難しいのでMONOLのルールは学生にとって歓迎すべきものです。他の語学学校も消費者優先のMONOLルールを採用していただく事を切に望みます。