封鎖された街の様子とフィリピン政府の反コロナ強硬措置

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コロナウィルスの発生以降フィリピンの感染者数はしばらくの間4名に留まっておりましたが3月の上旬から中旬の短期間に急激に増加。100名を超えました。感染者の拡大とともにフィリピン政府は空港の閉鎖、夜間通行禁止、国内都市間移動の禁止、学校や会社などの閉鎖などを命令しました。これら対抗措置は4月中旬まで約1か月続きます。

アンヘレスの様子

3月17日火曜日の夜、アンヘレスのDAUバスターミナルまで移動しました。クラーク・アンヘレス地域住民に対し用事がないものは外出しないようにとの地方役所からのお達しが通達されております。僕がDAUに移動したのはお客様留学生が突然の学校閉鎖処置により帰国する事と関連してアンヘレスからマニラへの移動手段を探すため。クラーク国際空港出発でバリバゴのSMクラークを経由するPPTPというマニラ空港直行バスはその日のお昼に運行を全面停止しております。

ジプニーが走っていない

夜の街に出て一番驚いたのは市民の足であるジプニーが一台も走っていなかった事。このような状況は初めてです。但しトライシクルは走っていましたのでトライシクルを利用しました。
DAUに行く道には検問所が設置されておりましたが、トライシクルドライバーが直前で迂回して裏道を選んでくれたので面倒くさいチェックを受けずに済みました。
自家用車は流れていました。このような封鎖政策はアンヘレスだけでなくバギオ、マニラ、スービック、レガスピなどルソン島全土で実施されていると思われます。

真っ暗だったDAUバスターミナル

なんとかDAUまでたどり着けましたが構内はまっくら。常時複数のバスが出入りして24時間眠らないバスターミナルには1台もバスが停車しておりません。
バスターミナルの閉鎖は知っておりましたがお目当てはバスターミナルにマニラ方面行きの客を待っている帰りがけのタクシー、あるいはDAUとマニラをシャトルするプライベートバン。
どちらも探せませんでした。構内で働く人にマニラ移動の手段について聞いてみた所『なし』とつれない返事でした。正面玄関に長蛇の列があったので近づくと隣町のターラック行きを待っている人たちでした。
一旦戻ります。その後語学学校から夜の23時にSMクラーク前からマニラ空港行きの臨時バスが出るとの情報を受け取りましたのでお客様はそれに乗って帰国する事ができました。そのバスは無料でしたが乗車の際にマニラ空港から海外に出発する航空券を提示しなければ乗せてくれません。僕は現時点日本に帰国しない限りこの街を出られないという事です。

灯りの消えたバリバゴ

アンヘレスシティと言えば夜の街バリバゴが有名ですがシンボルであるネオンサインが消えていました。近くにあるSMクラークの灯りもです。営業しているのはスーパー、ガソリンスタンド、ドラッグストアとコンビニくらいでした。普通のお店はほとんど閉鎖。街全体が暗いです。東北大震災直後の東京のような感じを受けました。フィリピンの大手中型スーパーPure Goldの前にはたくさんの人々が食料品購入目的で列をなして並んでいました。
マニラやスービックなど近隣の大きな街に正当な理由なく移動する事は許されません。このような状況がルソン島全土で恐らくあと1か月続きます。
その間日本から進出した会社や工場もすべて停止するので経済的損失は計り知れないでしょう。

フィリピン留学生たちの状況

空港が突然執行猶予付きで閉鎖宣言され、語学学校閉鎖命令がなされ困ってしまったのがフィリピンへ語学研修目的で訪れた留学生たち。語学学校側の対応は滞在中の学生たちに即時帰国をうながしております。多くの留学生たちがすでに日本に帰りました。ただ一部事情のある方たちは現在学校に滞在し続けています。食事は提供されますが、学校を開く事は国で禁じられているので授業は提供されておりません。

フィリピンの反コロナウィルス強硬措置

制限措置は3月17日から4月12日まで(短縮あるいは延長の可能性あり)

マニラ及びルソン島

マニラ国際空港、クラーク国際空港を含むルソン島のすべての航空を3月20日より1か月間封鎖。停止便は国際線、国内線を含む。
夜8時から明け方5時まで外出禁止令。
食料、電力、医療など生活に必要な産業は最低限の人数で運営を認可。
外出の自粛。食料品などの買い出しなどは認められる。
州、自治体間の移動は通勤、帰国などの正当な理由が必要。
ホテル等への新規予約禁止。
その間一般の学校や語学学校も閉校。

セブ

新たにセブに入国する外国人への14日間隔離政策実施。
3月18日よりセブ・マクタン空港の国内便をすべてストップ。(国際線も近日ストップされる見込み)
その間一般の学校や語学学校も閉校。

NILSが宿泊施設を有料で開放

セブのITパークにある日本資本NILS語学学校が帰国できないでいる日本人の方たちに有料で寄宿舎をレンタルすると発表いたしました。

朝と夕方の食事と光熱費込みで多人数部屋1週間2万円。1人部屋の場合は2万五千円。ただし週末と祭日の食事は出ません。

こちら連絡先となります。

NILSアドレス:nils_desk05@nilsph.com

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