本日はフィリピン留学における学校の選び方と選ぶ上での考え方の順番についてお話いたします。
選ぶ順番は目的設定→相性の吟味→値段と予算の照らし合わせです。
目的と感性と予算
目的
まずフィリピン留学で何をゴールに設定されるかで学校は絞られてきます。
一人で海外旅行に行けるようになりたい。外国の友達を作りたい。それを可能にさせる英会話力を育てたい。
こちらが典型的なパターンです。英会話目的留学が圧倒的に多いです。
次に英語試験で点数を取って国内や海外の就職を有利にさせたいとお考えの方も大勢いらっしゃいます。
国内ならTOEIC、海外ならIELTSが有力です。
ピンポイント型で弱点を強化するための留学があります。ビジネス英語を鍛える、英語でプレゼンテーションをする、看護医療実務で英語を使えるようにする、ホテルなどの接客だけの英語を学ぶ方もおられます。
重要なポイントは学校にも得手不得手があるので目的によって学校の選択が違ってくるという事。
目的がはっきりしていれば学校の対象は大きく狭まります。
感性
次はどんな学校が自分に合っているかです。
フィリピンには語学学校が500~600校あると言われています。ですが運営タイプは経営者によって異なります。
タイムスケジュールをきっちり決めてその決まりに学生たちを従わせるパターン。スパルタ学校と呼ばれます。このタイプの学校では通常平日外出禁止です。夜にも強制自習や強制授業参加などが義務付けられています。
『だまってついてきてください。その代わり英語の力は伸ばしてあげますよ』という感じです。
次は正規授業の参加義務、寄宿舎門限の設定など最低限のルールだけ定めてなるべく学生の自主性を尊重するタイプ。学校はあまり干渉をいたしません。このタイプはセミスパルタと呼ばれます。フィリピン語学学校の中ではこのタイプが一番多いです。
次は完全自由型スタイル。門限がなく、正規授業の出席、欠席もチェックや罰則なしの完全自由型。全体的にはまだ少数派ですが、日本資本の語学学校の中にこのタイプが多いです。
予想のお話で恐縮ですがスパルタ、セミスパルタ、完全自由型で100人づつ統計を取れば、恐らく24時間英語漬けのスパルタタイプの語学学校の生徒の伸び率が一番高くなると思います。ですが頭を押さえつけるようなタイプの教育は生理的に受け付けないという方もいらっしゃいます。そういう方にとってスパルタ学校は正しい選択にはなりません。
予算
目的とタイプが決まれば次は予算です。自分が捻出できる金額範囲内の学校と期間を決めます。
以下の事を念頭におけば希望学校にたどり着ける事が多いです。妥協する点は妥協しなくてはなりません。
割高な地域
フィリピン語学学校はフィリピン各地に点在しております。セブ、マニラ、クラーク、バギオ、ダバオ、スービック、イロイロ、バコロドなど。
この中で一番学費の相場が高いのがセブ。予算が合わない場合にはセブを外すという選択がございます。
セブ地域にはフィリピン全体の5割以上の語学学校が集中しています。レベルが高い学校は多いです。
ですがセブでしか高度の指導を受けられないわけではありません。
学費と指導レベルは比例しない
学費と指導レベルは比例いたしません。学費が高い=いい学校という考え方は禁物です。
但し学費が高ければ高いほど付帯施設がいい、利便性がいいなどの生活条件の良さは比例いたします。
評判が同じくらいの学校が二つ存在したといたします。施設や立地は一方のほうがいいが学費は高い。建物や利便性を妥協して廉価な学校を選ぶという方法もございます。
ですが中には指導レベルが高く、施設も優秀で学費も安い学校も存在いたします。そういう学校を根気よく探す手段もあります。
お部屋のタイプによって値段が異なる
宿泊なされるお部屋のタイプによってもお値段は上下します。1人部屋は一番高いですし、6人部屋など多人数部屋は安いです。12週ですと10~20万円くらい差が出ると思います。
セブの語学学校で学びたいがどうしても予算が足りない方もいらっしゃいます。その場合には多人数部屋などを利用して経費を調整する方法がございます。
学校の諸条件とお部屋のタイプでもお値段が変わってくる点ご記憶くださいませ。
単語を暗記して期間短縮
英語ビギナー限定ですが、渡航前に英単語を徹底的に暗記して留学期間を短縮させるという方法もございます。
通常英語初級者が日常生活に困らないほどの英会話を身に着けるのに12週ほどかかりますが、渡航前に日本で中学英単語を徹底的に暗記しておけば、8週でも12週と似通った成果を期待できます。