ノミニケーションでコミュニケーション
ILPの玄関から徒歩5秒のところにしゃれたカフェがあります。そこで夕方にコーヒーを飲んでいるとILP学生6~7人の団体がゾロゾロ街の中心地のほうに歩いていくのが見えます。しばらくすると別のILP学生小団体がまた街中のほうに歩いていきます。しばらくするともうひと組の団体が。。。
フィリピン中部にある地方都市バコロドに所在するILPの留学生構成比は時期にもよりますが日本人3割、韓国人3割、台湾人3割。どちらかの国の比率が多くなったりする事もあります。
ILPは定員50人の小規模学校です。ですので入学すれば在学生全員とすぐ顔見知りになります。
小グループの行き先は居酒屋。バコロドは焼き鳥が有名でフィリピン名産サンミギュエルやピルセンというビールを片手につまみを味わいます。メンバーは日本、台湾、韓国ごちゃまぜ。フィリピン人講師が輪の中に入っている事も多いです。話す内容は真剣なものからバカ話までざっくばらんです。共通語はもちろん英語です。一晩200~300円もあれば足ります。この学校では仲良し同士が放課後に近場の飲み屋で週数回のみに行く習慣があります。
昼間はまじめにマンツーマン授業。夜は居酒屋で実践応用。夜の飲み二ケーションでうまく自分の意思を伝えたいため昼間のマンツーマン授業で気合が入りモチベーションが上がります。
ILP在学留学生たちの多くがささやく感想は『楽しい!』です。
ILPは邪道か、救いの道か?
ILPという学校は決してレベルの高い講師が揃っている学校ではありません。英語検定資格、教員、通訳など本格的な英語を目指す方には推薦できる学校でないと思います。生真面目な正統派学生は飲み二ケーション習慣を邪道と非難するかもしれません。
ですが英語学習万人にとってILPは邪道な学校なのでしょうか?
英会話習得を決心して挫折を繰り返す人たちがいます。『今度こそは』、『これが最後』と一大奮起しながら結局は三日坊主で『CDを聞くだけでばっちり』、『3ヶ月けでマスター』などの学習本やCDセットなどを机の上にどんどん積み上げていきます。
このような方々の一般的な傾向としては学習する意思はあるが、一人学習過程が退屈でつまらないので途中で投げ出すというものです。ですが生身の魅力的な人間が目の前にいて英語で話さなければ何も始まらない状況にあるとすれば状況は変わるでしょう。宴会メンバーの中には仲良くなりたい魅力的な人間がいるかもしれません。昼間の間はどのような表現をすればうまく自分の意思を伝えられるか丁寧に指導してくれる講師がいます。夜は昼間吸収したものを実践で応用します。これならモチベーションが続くかもしれません。机上の学問は苦手だが人との交流を通して楽しく英語を学びたいという方たちとってILPは救世主になるかもしれません。
初級段階では文法に気をつける必要はない
世界一周を目指す人がいます。一人で海外旅行をこなしたい方がいます。行きつけのバーに来る外国人の客と友達になって文化交流をしたいと思っている人がいます。接客で簡単な英会話だけ必要な人もいます。そういう方は本格的な総合英語力は必要ありませんので、ILPスタイルが向いています。(もちろんILPのマンツーマン授業で文法も発音強制もライティングもリーディングもすべてやりますが。)
日本でネイティブに道を聞かれた場合『自分の英語で通じるか、文法は間違ってないか』など気にしたり何も言えなかったりする人がいます。
相手はそんな事まったく関心がないのです。聞かれた場所の方向に指をさして『トゥーキロ ミーター(2km)、サーティー ミニッツ、ウォーキング』と伝えれば相手は大変感謝するのです。全部中学一年で習う単語の羅列です。
最初はブロークンイングリッシュだって気にする事はありません。自分の意思をうまく伝えられるかが大切です。すこし英語が伸びていってから調整すればいいです。アメリカのトップスター達の中でも映画シーンでブロークンイングリッシュを使ったりする人間がたまにいます。エディー・マーフィーなんかそうです。ですが意図は相手に完璧につたわってます。最初から文法やブロークンイングリッシュにこだわる必要はありません。まずは自分の意思を相手になんとかして伝えるという姿勢です。
それでもILPで12週まじめに勉強していればほとんどの方が日常生活で必要な英会話はできるようになるでしょう。
ILPの特徴と注意点
- ILPは自由な校風の学校です。
- 英語初級者向け、英会話学習者向けです。
- 学費がフィリピン業界では最廉価のグループに入ります。
- 授業は正規マンツーマン授業のみ、正規グループ授業はありません。
- 立地は繁華街のど真ん中にあるので生活が非常に便利です。
- ILPが所在するバコロド市はフィリピンでは物価が一番やすい地域なので生活しやすいです。
- 生真面目な方、本格的な英語を目指す方には向いてません。
- くれぐれも飲みすぎにはご注意を。