セブの老舗PhilinterとCPILSの比較

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CPILSの正面玄関とPhilinterの旗を持つピックアップ担当者

本日はセブの老舗語学学校PhilinterとCPILSを比較いたします。
セブ留学の形を作り上げてきた先駆者としてセブの語学学校の中でその影響力とリーダー的地位は今も健在です。
セブの語学学校では講師を募集する際にまず履歴書を確認し履歴書審査をパスした方に英語テストをさせ、試験に合格した方と個別面談をして受け入れをするかどうか決めます。
ただPhilinterやCPILSで一定期間勤務経験のある講師経験者はそのまま受け入れてしまう学校が多いと聞きます。通称『Philinter、CPILS出身講師フリーパス』です。それほど両校の講師指導に対する信頼は厚いです。
実際両校から迎え入れた講師をヘッドティーチャーや他の役職につけて新規スタートさせた学校が少なくありません。意地悪な言い方をいたしますと両校の講師はよくヘッドハンティングされてきました。
また両校の運営システムやカリキュラムは他の学校でよく手本として研究されマネされてきました。セブ留学は両校の考え方や試みを基軸に成長拡張していったといっても大げさではないでしょう。
両校の特徴をベースに比較してみます。

両校の比較

運営システム

CPILSはバリバリというかコテコテの管理型スパルタです。朝8時から夕方まで続く正規授業が夕方まで続き夕食後に義務参加のオプション授業、その後に2時間の義務自習に突入いたします。管理型のタイムスケジュールが毎晩9時30分まで続きます。この繰り返しです。但し平日外出できる緩めのコースも用意されております。
Philinterは夕方から夜10時(週末は午前零時)まで外出が許されています。ある程度学生たちに生活の自由を持たせます。但し門限を3回破ると退学など統制は厳しいほうです。

ESL指導

Philinterの寄宿舎とプール
写真はPhilinterの寄宿舎とプール。
これはPhilinterやCPILSに限ったことではなくフィリピン留学全体で言える事ですが在学生の6割以上はESL(一般英語)コースを選択いたします。
フィリピン留学王道であるESLコースに対する両校の教育指導アプローチは大きく異なります。
CPILSは英会話力を強調します。マンツーマン授業で習った英会話部分をグループ授業で復習していくというスタイルです。英語のレベルにかかわらずスピーキングが苦手な方に特に有益な学校です。CPILSの英会話アプローチは今セブ語学学校で主流になっているマンツーマン主体の英会話強調指導の草分けになります。
一方Philinterはバランスのいい英語力育成を目指します。スピーキングはあくまでも英語の一部分であり、読む、聞く、書く、話すのバランスのいい英語力を備えてこそ本物という考え方です。スピーキング特化型というわけではありません。このようなアプローチは将来英語対策試験や欧米学術留学、英語初級者の初期教育に特に有益です。
但しPhilinterでは別途にスピーキング特化型のコースも用意してあります。

その他コース

CPILSの外観全景
両校ともその他のコースの主なものとしてTOEIC、IELTS、ビジネス英語、親子留学などを用意しております。
両校は試験対策コースで学生の点数向速度に対してこだわわるという共通点があります。伸び悩みの学生に土曜日や放課後などに独自の特別学習措置を強制する属性を持ちます
ビジネスに関してはPhilinterがより多様化、細分化されます。PhilinterのビジネスコースはIT英語、会計英語、営業英語、営業英語、経理英語などに分類されます。
ひとつの新しい分野を開拓し、それをきちんと体系化させるのはPhilinterのお家芸です。その中で特に好評なものが他の学校に取り入れられ、セブ留学業界で広がっていったというプロセスがありました。Philinterはパイオニアでありチャレンジャーです。
写真はCPILSの外観。

多国籍性

Philinterの多国籍マネージャーたち
Philinterは韓国人十数年前に韓国人学生一色だったフィリピン留学学生構成を多国籍化させた功労学校のひとつです。Philinterは一つの国籍の学生比率に上限を設け比率構成でアンバランスにならない原則を設けております。同時に校長をはじめスタッフたちが世界中を飛び回り多国籍構成のための学生誘致活動を展開しており、今もその活動は続きます。
写真はPhilinterの多国籍マネージャーたち。韓国、日本、台湾だけでなく、ベトナム、モンゴル、中国、タイなどいろいろな国のマネージャーがいます。

CPILSのネイティブグループ風景
一方CPILSは韓国人学生が多い学校です。比率は5割かそれを上回ります。ですが常時10名以上のネイティブ講師たちを雇用して学生の指導に当たらせております。セブで常時10名以上のネイティブ講師を常勤させている語学学校はCPILSのみです。彼らは主にESLのグループ授業を担当いたします。
写真はCPILSのネイティブグループ授業風景。

立地

Philinterの立地はセブ語学学校の中ではベストのひとつです。セブマクタン空港から車で5分ほどと近いです。学校から徒歩5分に大型ショッピングモールがあります。ジプニーで5分ほどの所にセーブモールという大型スーパーを中心とした商店街があります。トレンディーなお店がひしめき合います。
一方CPILSは立地が便利ではありません。周辺は金物屋さんが多く、学生が徒歩圏内で利用できそうな商業施設はセブンイレブンくらいです。ただSMマボロ、アヤラモール、ボホールに行くセブ港などタクシーを利用すればそこそこ便利な立地になります。平日は外出できないので週末は少しタクシーで遠出して遊ぶという割り切り方でいいと思います。

おわりに

近年セブEV、CPI、I.Breezeの人気傾向でみられるように単に学術指導の質だけでなく、デラックスで快適な宿泊施設、種類が豊富で豪華な食事を追及する学生が増えています。
PhilinterもCPILSも2018年から食事を外部業者に委託し、食事の部分はだいぶよくなりました。ただ施設に関しては昔ながらの教育学校ですので最近のトレンドとは一線を画します。
CPILSはフィリピン語学学校の中で一番大きなスポーツジムを完備しており、寄宿舎のお部屋も面積が広めですが建物全体の老巧化はかなり進んでいます。施設コンディションは平均よりはっきり下回ります。Philinterの施設はそこそこですがEVやCPIなどに比べると居住環境ははっきり劣ります。居心地の良さをお求めになるのであれば他の学校をおすすめいたします。両校ともこれから大幅リノベーションするなどの計画の話は聞きません。
両校をおすすめできるタイプの方は実績と学習成果第一主義の方。優秀な講師、検証されたカリキュラム、経験値に戻づいた指導体系が整った教育機関を望まれる方に推薦できます。

 


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