マニラから行くジンベイザメの里ドンソール

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ドンソールのジンベイザメ
フィリピンでジンベイザメ・ウォッチングと言えばセブ島のオスロブが代名詞的存在になっていますが実はルソン島にもうひとつ似たようなスポットがあります。ドンソールです。
本日はマニラ南500㎞にあるドンソールをご紹介いたします。

ジンベイザメウォッチング・ツアー

ジンベイザメ交流センター

ジンベイザメ交流センター
ドンソールに着きましたら海辺にあるジンベイザメ交流センターで受付登録と支払いをすませてツアーをスタートさせます。受付時間は朝7時30分から午後1時まで。事前予約など必要ありません。

探索回遊

沖にジャンプしようと準備する乗客たち
沖を泳ぐジンベイザメを探すため船であちこちを回ります。この日に僕の船にあ集まったのはドイツ人女性3名、スイス人とフィリピン人のカップル、そして僕の6名です。定員は一艘につき乗客6名。
タイムリミットは3時間。その間にジンベイザメを見つけられなければアウトです。船の前と後ろに二人の船員が目を凝らして海面とにらめっこしています。
オスロブのジンベイのように餌付けされて同じ場所に留まるのとは異なりドンソールに潜むジンベイザメは人間の干渉が入らない完全自然体ですので神出鬼没です。
出没する期間は決まっていて11月から5月。その内3月~5月はほぼ毎日見れると言われています。6月~10月は遠く離れた外洋にプランクトンを求めて出張に行きます。僕が訪問したのは2月中旬。
船が出発してから90分経過。残された時間は90分。乗客のだれもが今日はボウズになるのではないかと不安にかられているその時です。

いたぞ!

海中を泳ぐ女性たち
『あれを見ろ!いたぞ!』船頭が叫びます。海上に黒い塊が見えます。
私たちはオリエンテーションであらかじめ教えられたように水中眼鏡、スノーケリング、フィンをつけて船のエッジに座って準備します。
船頭が『続け!』と叫んで海の中にドボンとジャンプ。私たちも次々海の中にとびこみます。バシャバシャバシャ。
水の中ではジンベイザメがゆうゆうと泳いでいます。3メートルくらいありましたかね。2分ほど一緒に泳いでいると海の底にもぐっていきました。
この日にはこの他2度ジンベイと遭遇、合計3回です。3月~5月のピークシーズンですと5回~10回くらい見れる日が多いそうです。

システム

ドンソール・ジンベイザメ交流センター
ドンソール・ジンベイザメ交流センター(Donsol Whale Shark Interaction Center)事務所で申請登録を済ませるとオリエンテーションのビデオ視聴をいたします。フラッシュはたかない、ジンベイザメには触らないなどの注意点ナレーションビデオです。
料金は登録料300ペソ(約660円)。船チャーター料一隻3時間3,600ペソ。6人乗りですので6人で割ります。一人につき600ペソ(約1,320円)
僕の登録時に先約していたのはドイツ人女性2名。僕を合わせて合計3名。3人足りません。30分ほど待ちました。ドイツ人女性たちと倍の金額を出して今船を出すか相談していたところ、スイス人とフィリピン人のカップル、もう一人のドイツ人女性が加わって合計6人になりました。出発です。
オスロブと違ってドンソールは混みあっておりません。要するに3600ペソ出せばいつでも出発できます。実際2名で貸し切って出発した方たちを見ました。沖で船上からドローンを飛ばしておりました。実はドイツ人女性たちがこのカップルに船をシェアしないかと持ち掛けて断られています。ドローンを飛ばしたいがために貸し切りにしたのかもしれません。
これ以外に水中眼鏡、フィン、スノーケルの一日レンタル費用がかかります。250ペソ(約550円)です。
登録料300ペソ、チャーター料600ペソ(6人で乗った場合)、水中眼鏡などのレンタルフィー250ペソ。合計1,150ペソ。日本円で約2,530円です。
水中眼鏡セットは登録事務所の前にあるお店でレンタルできます。

マニラからドンソールへの行き方

飛行機の移動

マニラ空港からレガスピ空港に移動。飛行機の移動時間は50分ほど。レガスピでバンに乗り換えてさらに1時間。この方法が一番楽です。
マニラ‐レガスピ間はセブパシフィックで1万円くらいです。レガスピ空港前に待機するトライシクルに乗ってSMレガスピショッピングモール前にあるバン乗り場に移動します。移動時間5分。50ペソ。『バスターミナル、SM』で通じます。
ジンベイザメセンターに行くバン
このバンがジンベイザメ交流センターまでそのまま連れて行ってくれます。移動距離30㎞。移動時間1時間。運賃100ペソ。ドンソールのバスターミナル行きのバンもあります。バスターミナルに到着された場合には待機中のトライシクルドライバーに『ホエールシャーク』といえば交流センターに連れて行ってくれます。移動時間5分、40ペソ。

バスでの移動

マニラのパサイバスターミナルエリアからバスで移動する方法があります。ドンソールバスターミナル行きです。料金は800ペソ程度(約1,760円)と安いですが移動時間は13時間かかります。

写真はドンソールバスターミナルに停車しているマニラ・パサイバスターミナル行きのフィルトランコの長距離バスです。

宿泊施設

ダンカラン・ビーチ・リゾートで宿泊した部屋
今回の旅行は2泊3日。金曜日の明け方に到着し、日曜日の午前中にドンソールを後にしました。
宿泊したのはダンカラン・ビーチ・リゾート。ジンベイザメウォッチング受付センターから徒歩30秒の好立地。
荷物を置いたり、着替えをするのに大変便利でした。朝8時に到着したのですがそのままチェックインさせてもらいました。
宿泊費用は1人部屋一泊2040円。二泊合計で4,080円。
お部屋は大型のベッド以外は通路以外ほとんどスペースがありません。トイレ・シャワー付き。お湯にシャワーが出ましたが勢いはちょろちょろ。
ですが値段のやすさと利便性から見て大変良かったと思っています。
食事は3食ともこのホテルのレストランですませました。料理は可もなく不可もなくのレベルです。
ホテルから4㎞離れた街中を1時間ほど歩き回りましたが外資系のレストランなどはありませんでした。昭和のレトロを思い起こさせる田舎ののどかな街という印象です。
但しダンカラン・ビーチ・リゾート周辺にはいくつか海に面した海鮮レストランやバーが並んでいます。
ホテルの海が見える前庭
写真はお部屋の前の風景です。

ジンベイザメ以外のアトラクション

オスロブのように日帰りツアーを組むのは難しいドンソールではジンベイザメウォッチングだけでは物足りないかもしれません。
その他ダイビング、4輪駆動バギーツアー、ホタルウォッチングなどのオプションツアーがあります。

マンタボール

マンタボールにいるエイ
ドンソール沖でジンベイザメたちが定期的に遊泳している事に地元民たちが気付いたのは1990年代後半。ただそれ以前より有名なものがありました。エイが密集するスポット、マンタボールです。僕と一緒の船に乗ったドイツ人の女性はマンタボールでエイの生態を調べるため長期滞在しているとの事。ダイビングを主催した業者のスタッフによりますとその前日のパーティーはジンベイザメと7回、エイと3回、ホワイトチップシャークと1回遭遇できたそうです。
朝7時30分に登録センター前で集合。朝8時に沖に出て夕方くらいに戻ってくるそうです。料金は3ダイブ機材込みで5,500ペソ。
注意点としてマンタボール周辺は潮流が結構荒いとの事。中級、上級ダイバー向けです。但しそこを避ける事もできますし、初級者の場合にはマンツーマンでインストラクターが一緒にくっついてくれるとの事。つきっきりインストラクターを頼む場合追加で2千ペソを請求する業者、無料の業者、いろいろありました。受付センターの前にダイブショップが並んでいます。
僕はアドバンスライセンス(中級)を持っていますが手持ちのお金が心細かったので断念。心残りとなりました。

マヨン山バギーツアー

マヨン山のバギーツアー
2018年の大噴火で一躍有名になったマヨン山。そこのふもとを四輪バギーで駆け抜けるツアーがあります。
ダンカラン・ビーチ・リゾートで申し込めます。送り迎え込みの2時間30分コースで1,500ペソ(約3,300円)、3時間コースで1,850ペソです。それ以外に入山料として50ペソかかります。

2泊3日モデルプラン

初日

午前5時40分マニラからレガスピ空港到着。
午前8時ホテルチェックイン
午前9時ジンベイザメウォッチングツアー参加
午後1時昼食
午後5時まで昼寝または海辺で休憩
午後6時ホタル見学ツアー(1,250ペソ)

2日目

Aプラン

午前はジンベイザメウォッチングツアーに再度参加
午後はマヨン山4輪バギーツアーに参加

Bプラン

朝から夕方までダイビングツアーに参加

3日目

午前中レガスピ空港に移動
※ダイビング後は飛行機に乗るまで少なくとも18時間の時間を空けなければならないという原則があるのでダイビング参加者のフライト便は翌日午後12時以降が望ましい。

ドンソール旅行のビデオ

こちら今回の小旅行をまとめた動画となります。

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