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TOEFLのロゴと講師の写真ほんの10年前まではフィリピン留学業界で資格検定試験と言えばTOEICかTOEFLがその代名詞でした。
ですが今はTOEFLコースを指導する語学学校が極端に減っていっています。背景には現在人気急上昇中の国際公認資格であるIELTSの台頭があります。

TOEFLとは

TOEFLのロゴ

TOEFL(英語: Test of English as a Foreign Language = 「外国語としての英語のテスト」、トーフル)は、アメリカ合衆国のNPOである教育試験サービス (ETS)が主催している外国語としての英語のテストである。その名称の通り非英語圏の出身者のみを対象としており、英語圏の高等教育機関が入学希望者の外国語としての英語力を判定する際に用いる。TOEFLWikipedia

TOEFLの点数が一番効力を発揮する分野はアメリカ大学、大学院への入学資格です。アメリカ教育機関での受入れ幅がIELTSよりも断然広いです。なのでアメリカ留学であれ今でも一番影響力のある資格として君臨します。

減少するフィリピンTOEFL受講生

2018年夏に二つの名門校のTOEFL受講生の数を調べた所両校とも10人に満たなかったです。2校は英語レベル上級中級専門学校であるバギオのPINESチャピスとHELPマーティンス校です。詳細で見てみますと両校のIELTSコース受講生の比率は全体の5割を超えておりました。ESL(一般英語)受講生は2割程度。TOEFLはと言いますと5~10%未満。この統計は若干の上下はありますが、通常時のコンスタントな比率を反映しております。
TOEFLを教える学校が少なくなってきています。そしてTOEFLコースを提供する学校でもTOEFL受講生がなかなか集まらない状況が続いています。

フィリピン留学でTOEFLが衰退する理由

IELTSとTOEFLとTOEICのロゴ

IELTSがTOEFLを押さえて資格英語主役の座に座るようになったのはIELTが多方面にわたり及ぼす影響力がより大きくなったからです。IELTSは海外の大学、就職、永住など多方面で英語力の基準として活用されています。これに対してTOEFLが勝る分野はアメリカの大学や大学院への門戸の広さだけです。IELTSを受け付けないとする教育機関がアメリカでは以前として多く存在します。但しアジアやヨーロッパの教育機関ではIELTSのほうがより広く認められています。
たとえばTafeという料理学校があります。この学校を卒業すると世界中のTafe系列テストランで働く事ができます。ですがTafe学校に入るためにはIELTSの点数が必要になります。海外就職や永住申請でIELTSの点数を求められる事が多いですが、TOEFLの点数を要求される事はほとんどありません。
ある意味世界で進むグローバライゼーション化とアメリカ一強時代は過ぎ去った事を象徴しています。

フィリピンでTOEFLを教える語学学校

TOEFLの教科書
フィリピン留学業界でTOEFL衰退を象徴するような出来事が3年前にありました。TOEFL専門学校であったダバオのSEATTLE校が学生入学者の減少を理由に学校を閉鎖した事。2016年12月の事です。フィリピンでTOEFLと言えばこの学校でした。それからTOEFLコースを閉鎖する学校が増えています。2019年初頭にはセブの名門CPILSとEVもTOEFLコースを閉鎖してしまいました。

今残っている最強TOEFL学校はHELPマーティンス校(2019年2月にロンロン校に合併)とSMEAGキャピタル校でしょう。HELPマーティンス校(ロンロン校に合併)もIELTS受講生が在学生の半数を上回るので指導はIELTSが中心になりますが、ここでIELTSを教える講師たちはTOEFL指導講師たちです。TOEFLが一世風靡した時代に主力となっていたメンバーが学校にたくさん残っていてIELTSを教えていて、必要によってはTOEFLを指導するという形ですので問題ありません。但しTOEFL受講生が少ないというマイナス点は否めません。SMEAGキャピタルははTOEFL公認センターを兼任しておりますのでTOEFL公認試験を定期的にキャンパス内で開催します。TOEFL受講生もコンスタントに数十人単位で在籍しているので心配はありません。これら両校が現在フィリピンで残っているTOEFL優良校だと判断いたします。
その他頑張っている学校としてはマニラのCNN、バギオのPINESチャピス、クラークのCIP、セブのCPIなどがありますが、全体的には少数です。
このままTOEFL受講生人数の先細りが続くと数少ないTOEFL指導校も指導を辞めてしまうかも知れないので心配です。英語試験自体の内容は大変すばらしいものなのでTOEFL運営関係者は巻き返しをはかったほしいです。アメリカ教育機関への入学だけ強いという資格は国際公認英語資格としては生き残りづらい時代に入っています。

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