フィリピン長期留学のモデルプランについてご紹介いたします。期間は1年(48週)です。
本稿でご紹介するプランは実際のケースであり、現時点で48週の留学計画中17週目に突入しております。その進行状況も合せてご報告させていただきます。
1年留学でお客様が望む結果
モデルとなられたお客様のフィリピン留学前のレベルは英語ビギナー。
1年(48週)留学でこちらのお客様が目標とする達成項目は以下となります。
- 長い話、議論、討論もできるくらいの英会話力をつけたい。
- 留学中に900点以上のTOEIC公認点数を獲得したい。
- ネイティブに対応できるビジネス英語力を身につけたい。
段階別目標の設定
学習の効率を追求するのであれば1年の期間中複数の学校で学ぶ事が望ましいです。英語学校にも得手不得手の分野があるからです。
上記目標をすべて満たすような候補はなかなか見当たりません。
お客様と私で議論を繰り返し段階別に以下のゴールを設定いたしました。
- 最初の12週で総合的な英語の基礎力をきっちり身に付ける。
- 次の12週で長い話や議論ができる会話力を集中的に勉強する。
- その次の12週でTOEIC900点台のスコアを獲得。
- 最後の12週にネイティブマンツーマン授業がある学校でビジネス英語を学ぶ。
語学学校の選択
最初の学校
フィリピンの語学学校には英会話特化型と英語力全体を引き上げる総合型があります。英会話特化型のほうが需要が圧倒的に多いのでこちらのタイプの学校が多いです。
但し英語長期留学で英語試験対策を見据えている場合には読む、書く、聞く、話すのバランスのとれた学校選択が望ましいです。スピーキングだけ上手くても点数が取れないからです。
バランス型の学校としてはセブのPhilinter、SMEAGクラシック、SMEAGスパルタ、EV、CG、バギオのPINES、HELP、MONOL、クラークのHELPなどがございます。全体で見ると少数です。
こちらのお客様は基礎固めの学校としてバギオのHELPロンロン校を選択されました。こちらで一般英語コースを学習します。
お客様は最初の4週は相手の講師のしゃべっている内容がわからず苦労されたそうです。12週後になんとか日常生活での英会話はこなせるようになったそうです。
HELPロンロン校で受講したTOEIC模擬試験の点数は225点。ですが最後の4週で急激に英語力の伸びを見せます。
2校目
2校目はHELPロンロンの系列校であるHELPマーティンス校に移動。
別々の学校ですが同じ系列ですので同一学校とみなされ金銭的に有利な部分もあります。こちらでは英語で長い話、突っ込んだ話ができるようになる事が目標です。一般ESLコースを選択いたします。
ロンロンでの基礎固めの部分が功を奏してか現在は留学当初と比較して、言い回し等が増え、話すことに抵抗がなくなったとの事。
マーティンス校に転校されてから4週後のTOEIC模擬試験では640点を叩き出したそうです。
現時点で640点でしたら12週TOEICコースを受講して本格的にTOEICを勉強すれば900点を見込める数字です。
こちらのお客様は期待より英語力が上がっているのを実感しているのでTOEICコースに変更して期間も延長し、トータル12週でTOEIC900点獲得に進むか、当初の予定通り文章並に長い英会話をできるようにするか検討中との事です。
3校目
3校目は同じバギオのTALK ENEセンターという学校でTOEICを学ぶ予定でしたがHELPマーティンスで想像していたよりTOEICの点数が上がったのでHELPで延長してこの学校をスキップして最後のネイティブビジネス英語の学校に行かれるかもしれません。
日本でご相談させていただいた時には最初の24週(半年)だけ確定させておいて留学後半部分はご現地でご相談させていただきながら実力具合によって臨機応変に決めるというお話になっておりました。但し正式登録はしておりませんが、3校目のTOEIC学習は双方TALKで目星をつけておきました。本決まりになれば現地バギオで登録申請を行う手はずです。
フィリピン語学学校は基本的にTOEICの指導に強いです。教材や指導方法がしっかりしているので通常はTOEICコースを受講すれば4週ペースで70~80点づつ上がって行きます。TOEICに定評があるフィリピン留学であえてTALKを推奨させてもらいましたのはこの学校の指導システムが優秀で過去に豊富な実績があるからです。
この学校は20時から22時まで本番と同じ時間配分のTOEICを実施します。月曜日から金曜日まで毎晩です。授業はマンツーマン6時間だけの構成。4時間はTOEIC関連および前日試験のレビューになります。残り2時間は自由選択で学生の意思で決定できます。毎日自分の弱点を浮き彫りにさせ補強していく。試験対策学習としては非常に効果的です。模擬試験の前座としてTOEIC単語試験も19時から毎晩実施されております。
4校目
4校目はクラーク地域の学校でネイティブから英会話およびビジネス英語を学ばれる予定です。なぜクラークかと申し上げますと1日4時間以上など集中的なネイティブマンツーマン授業を受けられる学校はクラーク地域に限定されるからです。セブ地域でも一日1時間程度ならネイティブマンツーマン授業を受けられる語学学校がいくつかございます。ただネイティブの講師数が1校に1~3名など少ないので個人集中指導は物理的に難しいです。クラークのCIP、AELC1、AELC親子留学センター、クラーク留学院などでは常時15~16名のアメリカ人、カナダ人、イギリス人、オーストラリア人講師たちが常駐しております。クラークネイティブ中心学校のどちらかに決まる予定です。
1年留学の予算
現時点上記お客様は留学が継続中で後半の学校が正式に決定しているわけではないので正確な数字は出ていません。
ただHELPロンロン校とPINESマーティンス校、半年(24週)でかかる総経費は110万円くらいです。内訳としては学費(3食食事、授業料、寄宿舎滞在費、洗濯費用、掃除代)、現地費用(ビザ更新費用など諸法務手続き費用、光熱費、教科書代、保証金等)、往復航空券、おこづかい(4週4万円と計算)となります。
1年(48週)ですとおおよそその2倍の220万円。1年の留学ですとすべて込みで220万円から250万円かかります。こちら平均です。こちらよりもっと安い学校もありますし、高い学校もあります。上記の場合一番安いタイプの多人数部屋を選択されております。1人部屋ですと値段はだいぶ変わってきます。