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世界のメジャーな旅行サイトの多くがフィリピン首都マニラの訪れるべき観光スポットの第一位として掲げる名所が本日ご紹介させていただく旧市街イントラムロスです。人口1千200万都市マニラの隆盛は1500年代後半に当時の統治支配者であるスペインがこの地をルソン島の中心と定め要塞や道路、教会、学校などを次々と建設し、街を整備開発したところから始まりました。フィリピンがスペインの植民地であったとき、スペイン人の政治、軍事、宗教の中心地として機能したマニラ古都イントラムロス(現地の発音はイントラムーロスが近いです。)の行き方、見所などをご紹介いたします。

イントラムロスのマップ

イントラムロスはマニラシティ中心部北西に位置します。川を渡った北側にはチャイナタウン、南側にはフィリピン独立運動の英雄ホセ・リザールを祀るリザール公園があります。リザール公園をさらに南に行くとカジノ、ナイトクラブなどが密集するマラテ・エルミタ地区です。マラテ・エルミタ地区は治安が悪いので徒歩で立ち入らないほうがいいです。

イントラムロスへの行き方

イントラムロスへの行き方はタクシー、電車、旅行会社のパッケージツアーに分かれます。

タクシー

一番手軽に行ける方法はタクシーです。マニラ市内どこからでも300~400ペソくらいで行ける事ができるでしょう。
イントラムロスは広いのでイントラムロス内のマニラ大聖堂(Manila Cathedral=マニラ・キャシードラル)、サン・アグスティン・チャーチなど特定の施設名を指定するほうがいいです。イントラムロスと付け加えるのも忘れずに。注意点として日本の旅行雑誌などに記載されている表記通りに『イントラムロス』と発音してもタクシードライバーは理解できません。『イントラムーロス』とムーを強調すれば理解します。

電車+自転車タクシー

マニラMRT1号線セントラル・ターミナル駅から徒歩25分ほどです。駅前に自転車タクシーが待ち受けています。途中マニラ郵便局前を通ったり、一般市民の住居地帯の道を通っていきますのでこれはこれで楽しい移動手段となります。セントラル駅からイントラムロスまでの自転車タクシー料金は150ペソほどです。駅名の正式名称は『セントラル・ターミナル駅』ですが地元の人たちは『セントラル駅』と呼んでいます。
MRTセントラル駅プラットフォーム
MRT1号線セントラル駅のプラットフォーム。


待機する自転車タクシードライバー。セントラル駅からイントラムロスのサンチャゴ要塞まで交渉して120ペソで行ってもらいました。移動時間15分程度。

パッケージツアー

マニラを拠点に展開する日本人旅行会社ネモトトラベルが主催するマニラ半日ツアーの中にイントラムロス観光が含まれております。ネモトトラベル 少々値段は張りますがホテルや宿泊施設からの送迎サービスがあり、日本語ガイドが同行いたします。

MRT3号線グァタルーペ駅下車か船で川を下ってイントラムロスに入る方法がありましたが現在(2017年8月現在)はイントラムロス敷地内のにプラザメキシコ船駅の3つて前のP.U.P(フィリピン職業訓練大学)船駅までしか進みません。グァタルーペ船駅員から聞いたところによりますとP.U.Pから先のイントラムロスまでは(途中マラカニアン宮殿があります。)修復工事中との事。再開されれば報告させていただきます。このルートはかなり便利です。ですが船の川下りルートでイントラムロスに行かれようとお考えの方は現時点で直通船便がない点をご記憶くださいませ。

グァタルーペ船駅

イントラムロスの見所

イントラムロスは修道会、礼拝堂、大聖堂など10の宗教関係施設、5つの大学を含む9つの教育学校をメインとしその他レストラン、商店、お土産屋などで構成されます。この中で特に有名な施設はフィリピンカトリック教会の総本山マニラ大聖堂、世界遺産に登録されているサン・オグスティン教会、宗教的芸術作品の宝庫サン・オグスティン美術館、昔マニラ地域の軍事防衛の拠点であったサンチャゴ要塞です。それぞれの施設は距離が近く徒歩5~10分で移動できます。

マニラ大聖堂

マニラ大聖堂正面
国民の83%がカトリック信者であり、カトリック教徒の総本山がこちらマニラ大聖堂。1981年と2015年にローマ法王もこちらを訪れています。4,500本のパイプを持つアジア最大のパイプオルガンも中にあります。1,581年に建造。その後天災、戦争などで破壊と修復を繰り返します。倒れても立ち上がる不屈の精神の象徴としてフィリピン国民に崇められております。
マニラ大聖堂内部

世界遺産サン・オグスティン教会

1,571年に建造されたフィリピン最古の教会。天災や戦争の被害を免れ建造当時の姿をとどめており史跡的にも非常に価値の高い建造物と言われています。1993年に世界遺産として登録。教会では信者による結婚式場としても利用されています。
サン・オグスティン教会で結婚式を終えたフィリピン人新郎新婦
サン・オグスティン教会には3度足を運びましたが3度とも結婚式を見る事ができました。3度とも週末です。結婚式の費用は7~8万円程度と一般市民でも手頃な価格です。但しカトリック教徒でなければならないようです。世界遺産の中で人生における最大イベントを実行できるのはかなりロマンチックな思い出になりますね。ちなみにカトリック教徒は簡単に離婚できません。

サン・オグスティン教会前で友達から祝福を受ける新郎新婦

サン・オグスティン美術館

サン・オグスティン教会の隣にある美術館。元は修道院であったものを改造。廊下やお部屋には宗教関連の絵、彫り物などが展示されております。入場料大人100ペソ。

サンチャゴ要塞

スペインが作った軍事施設。マニラ湾の船の動向を見渡すために作られた監視所および外部からの侵略に備える軍事要塞。要塞完成まで150年かかったそうです。入場料75ペソ。
サンチャゴ要塞の防壁


サンチャゴ要塞の中には歴代フィリピン大統領のレリーフが飾られています。

イントラムロス内の便利な遊覧乗り物

カレッサ

イントラムロス敷地内を遊覧するう4輪馬車カレッサ

イントラムロスを優雅に探索したいのであれば4輪馬車カレッサを使います。あちらこちらに停車しています。相場は2人用で1台30分500ペソ(1,150円)です。交渉してもこれ以上下がる事はたぶんないです。イントラムロスの重要施設をゆっくり見て回ってカレッサの待機時間を含めても3~4時間ほど。3,000ペソ(6,900円)~4,000ペソ(9,200円)程度。

自転車タクシー

イントラムロスの敷地内を走るタクシー

カレッサほどゆったりしておらず、席のスペースも狭いですが自転車タクシー(2人用)を利用すると歩行者の目線で進めます。相場は1台30分350ペソ(805円)です。こちらはいくらか値引きできるかもしれません。

イントラムロス内の治安および注意点

世界遺産のある観光地と言えど敷地は広く、貧民街なども裏道を通れば見えます。狭く人通りが少ない小道には足を踏み入れないようにしたほうがいいです。
マニラ大聖堂、サン・オグスティン教会とサン・オグスティン美術館、サンチャゴ要塞をつなぐ道はある程度広く、人通りもあります。このメイン道路を歩く分には基本心配ないでしょう。
カレッサや自転車タクシー利用も問題ありません。ただしぼったくりドライバーが多いので注意が必要です。まずカレッサなら30分1台500ペソ、自転車タクシーなら30分1台350ペソという基本価格をきっちり頭にいれておきましょう。
カレッサなどでは支払い時になって1人500ペソだと不届きな事を言う人間もいます。最初に『サーティーミニッツ、ファイブハンドレッドペソ、トゥーパーソン(30分、2人で500ペソ)』など強調しておきましょう。
上記4つの施設を見て回るのに3~4時間あれば足りると思われます。
イントラムロスの施設は朝8時くらいから開館しているので朝早い時間から午前中の到着がいいでしょう。日焼けを避けられますし、治安の都合もいいです。

帰りの手段

帰りはタクシーでホテルや学校にそのまま戻るか自転車タクシーでセントラル駅まで自転車タクシーで移動し電車で帰ります。
マニラ大聖堂やサン・オグスティン教会の前に自転車タクシーが待機しており、タクシーも流れています。

イントラムロス一日周遊モデルパターン

名所めぐりマップ

マニラ大聖堂、サン・オグスティン教会、サンチャゴ要塞の位置を示すマップ

①がサンチャゴ要塞、②がマニラ大聖堂、③がサン・オグスティン教会付近になります。

午前9時30分サンチャゴ要塞到着

サンチャゴ要塞の地下壕

まずはイントラムロス最北端にあるサンチャゴ要塞を目指します。ここから南にマニラ大聖堂、サン・オグスティン教会と下って行けば一直線となり道を重複する事を避けられます。
30分ほどサンチャゴ要塞内部を見て回ってマニラ大聖堂に徒歩で移動。10分くらいです。

午前10時15分マニラ大聖堂到着

マニラ大聖堂外観
マニラ大聖堂の外から写真を撮影して、教会内を見て歩いても所要時間は20分くらいでしょう。徒歩5分くらいでたどりつける世界遺産サン・アグスティン教会と美術館に移動します。

午前10時45分サン・アグスティン教会到着

世界遺産の教会とその隣にある美術館を見て回るのに1時間あればいいでしょう。お昼の12時にイントラムロス見学終了です。

結婚式が進行しているサン・アグスティン教会内部の様子

実際の結婚式が進行しているサン・アグスティン教会内部の様子です。カトリック信者以外は教会内に立ち入れないようです。

イントラムロス見学のあと

イントラムロス周辺に手頃な観光地がありますので合わせてご紹介させていただきます。

選択①マニラオーシャンパーク

マニラオーシャンパークの海底トンネル

マニラオーシャンパークはフィリピン人に人気の総合水族館。海底トンネルとアシカのショーが特に好評。マニラ湾の夕日の鮮やかさは有名でこの水族館からよく見えます。

カレッサの馬上。マニラ大聖堂からマニラオーシャンパークへの移動。

マニラオーシャンパークへの移動はマニラ大聖堂かサン・アグスティン教会前からタクシーで100ペソ、自転車タクシーで150ペソで行けると思います。
マニラ大聖堂前からカレッサでマニラオーシャンパークまで移動した事があります。料金は500ペソ(2名1台分)。ルートはマニラ大聖堂からリザール公園のホセリザール銅像前で停車し、公園を15分ほど散歩し、マニラオーシャンパーク前で下ろしてもらうというパターンでした。マニラオーシャンパーク前にはタクシーが頻繁に流れていたのでそこでタクシーを拾えるでしょう。

選択②チャイナタウン

ビノンド教会

イントラムロスからチャイナタウンを目指す場合にはタクシーでビノンド教会を目指せばいいです。タクシードライバーに『ビノンドチャーチ』と告げます。100ペソかからないでしょう。5分から10分の移動距離です。ビノンド教会はフィリピン有名観光スポットの一つです。

ビノンド教会を背にして左側に繁華街通りが続きます。それがチャイナタウンのメイン通りであるオングピンストリート(Ongpin Street)です。1kmくらい続きます。いたるところにOngpin Streetという標識が立ってあるのでストリート沿いを歩けばいいでしょう。途中中華料理屋さんもあります。オングピンストリートの果てに大きな道路があり、そこで帰りのタクシーを拾えます。その近くにMRT1号線のキャリエド駅もありますので電車利用も可能です。

チャイナタウンの料理店街

動画

イントラムロスを自転車で回るツアーに参加いたしました。こちらその様子を編集した動画になります。

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