フィリピン入国情報及び一部航空会社とのトラブル例及び対処法

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フィリピン入国に必要なもの

日本人がフィリピンに渡航される場合必要なものはパスポートと往復航空券です。
帰りの航空券はフィリピンから出国するものであればよく必ずしも行き先が日本でなくてもいいです。
フィリピンは日本国籍を保有する者にたいしてはフィリピン滞在期間が30日間以内の場合に限りノービザ規定が適用いたします。日本人でフィリピン30日未満の滞在予定者はビザが必要ありません。

日本国パスポート
ドバイ行きの航空券

片道チケットの入国は不可

片道チケットのみでフィリピンに入ろうとすれば日本の空港など出国先で止められます。私は台北やホーチミンからフィリピンに入る際にも搭乗手続きカウンターでフィリピンから第三国への出国航空券チケットの提示を求められた経験があります。2017年11月10日にタイのサムイ空港からセブに片道航空券だけで搭乗されようとしたお客様の方もカウンターで搭乗を拒否されました。外国の空港もチェックが厳しいです。2016年夏にチェックがゆるい中国から片道航空券だけでマニラ空港に移動できた留学生の方がおられましたが今度はマニラの入国審査官に出国チケットを保持していない事が露見し、入国を拒否されました。
マニラ国際空港入国審査ゲート
マニラ国際空港ターミナル1の入国審査ゲート

フィリピンで30日以上滞在予定の場合

フィリピン留学で8週や24週など滞在期間が30日を超えるケースがあります。この場合には30日毎にビザ取得義務が発生いたします。
ビザ取得方法は2通りあります。

日本でのビザ取得

東京のフィリピン大使館か大阪のフィリピン領事館で事前申請して出国前にビザ申請してフィリピン渡航前にビザを取得しておく。
この方法のメリットはビザ取得費が安い事。フィリピン現地イミグレーションで申請する場合には7,000円くらい(第一次ビザ延長)しますが、日本では約半額の3500円ですみます。ただ役所関連、銀行関連の揃えなければならない書類が多いので時間を多く取られますし書類発行費用も発生いたします。それと申請時とビザ受取時に合計2回大使館か領事館を訪問しなければならないので丸2日間をビザ申請に費やさなければならなくなります。関東や関西に住まれる方以外不便だという側面もあります。結局ほどんどの方はこの方法をとりません。
パスポートに押印された入国許可スタンプ

フィリピン入国の際の滞在有効期間スタンプ

フィリピン現地でのビザ取得

滞在期間30日以上の日本からのフィリピン留学生がとられる方法はノービザで入り、学校にビザ申請を委託する方法です。自分で移民局で申請する事もできますが30日毎に平日移民局にいかなければならず、学校を休まなければならない、往復のタクシー費用を自己負担しなければならないなどの懸念材料を考えると学校にまかせたほうがいいです。手数料も少額で学校が徴収するビザ申請代金に含まれております。ほとんどのフィリピン日本人留学生と韓国人留学生は基本学校にビザ更新手続きを委託します。99%以上でしょう。

一部航空会社の不可思議な入国案内

現地でビザを申請する方式を認めようとしない一部航空会社が存在いたします。日本では全○○、韓国では大○○○、オーストラリアではカ○○○など。特にうるさいのが日本の特定航空会社です。
これら航空会社の主張はこうです。『お客様はノービザでフィリピンに入国なされようとされておりますが滞在期間は12週です。この場合は事前にビザ取得が必要となっているはずです。このままではフィリピンで入国を拒否されます。帰りの航空券の日程をノービザ期間内である30日以内に変更お願いいたします。』
出発前に不意を突かれた留学生は航空会社の職員が言うがままに帰りのチケットをフィリピン入国から1ヶ月以内に変更するかもしれません。通常日程変更手数料1万円くらいがかかります。ただディスカウントされていない正規チケットですと無料な場合があります。そしてフィリピン入国後にこれを本来の帰国予定に再度変更する手続きを行います。これにも通常1万円の変更料金がかかります。まったくの無駄金です。
ちなみに国内航空会社であるフィリピン航空やセブパシフィックではこのようなトラブルは発生しておりません。12週滞在の場合日本など出発先の航空カウンターで12週後などにフィリピンを出国するチケットを提示すればOKです。
羽田空港第二ターミナル
羽田空港第二ターミナル

航空会社とトラぶった際の対処方法

ここで留意すべきはトラブルはフィリピン入国にまったく権限を持たない航空会社との間で起こっているという事、入国者と当事者であるフィリピン入国審査官との間で帰りのチケット(あるいはフィリピンを出国するチケット)の日数の問題(30日以内)でトラブルになった事例がないという事です。
ブラックリストに名前があったり、片道航空券しか持っていなかったので入国拒否される事はあってもノービザ入国状態で30日以内の出航予定の航空券を持っていないという理由で拒否されたという事例は聞いた事がありません。
対処方法は『自己責任で構わない』と宣言する事です。念書でも宣誓書でも『航空会社はなんら関係ない』と一筆書いておけば飛行機に乗せてくれます。いままで何回かこういう例がありました。成田、羽田、インチョン空港からSOSでお客様から私に電話があった事もあります。ですが『宣誓』後に全員無事フィリピン入国を果たしております。この問題については何か変化がありましたら当ブログにて報告させていただきます。

宣誓するオバマ大統領

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