普段の生活で遭遇する30歳~40歳年の差夫婦
堤真一が冗談で綾瀬はるかに『結婚しようか?』とプロポーズしたところ『老人介護じゃないですか!』と切り捨てられたという話を披露した事があります。
2人の年齢差は21歳。
フィリピンのアンヘルス、クラーク地域の繁華街を歩いているとごく自然に30際~40歳くらい歳が離れた夫婦をよく見かけます。
旦那さんは欧米人、奥さんはフィリピン人。日本ですと不思議がられてじろじろ見られるかも知れませんがフィリピンクラーク・アンヘルスでは日常風景のワンシーンですので誰も関心を持ちません。
20代後半から30代前半の女性と60代から70代に見える老人の夫婦。歩行困難なほど体が弱っている旦那さんを若い奥さんが体で支えながら一緒に前に進むというシーンも何度か目撃しました。
このような30~40歳の年の差夫婦やカップルがどれほどたくさんいるのか特に統計もないのでわかりません。ただ週末にSMクラークというショッピングモールに行くと少なくとも1~2組は必ず目撃します。今まで200組以上は見たと思います。双方がくっつきやすい一番の共通点は互いに英語がしゃべれるという事です。
女性は家族の安定を求め、男性は孤独からの脱出をはかる
レストランなどに行くと3~4人のフィリピン人の子供と年老いた白人お父さんとフィリピン人のお母さんが食事していたりします。お母さんはシングルマザーからの再婚だと推測します。年齢的に見ればフィリピン人のお母さんが娘か孫、子供たちはひ孫に見えます。爺やのようなお父さんも幼い子供たちもみんな楽しそうです。
セブンイレブンでハイティーンにナンパされる
アンヘルスのセブンイレブンで買物をしていた時の話です。私をじーっと見つめる17~18歳くらいの女性がいました。女の子をちらっと見返すと『ハロー、パパ!』と言って 近づいてきて『パパはとってもキュート。独身?』と言ってきたので慌ててその場を逃げました。日本で私みたいなくたびれた中年男に声をかける若い女性など飲み屋の勧誘以外皆無です。 心臓がドキドキしていたのは急ぎ足で逃げただけのせいではないでしょう。クラーク・アンヘルスが国籍と年齢のバリアフリー地域である事を実感した小さな事件でした。
クラーク・アンヘルス地域に白人が多い事情
フィリピンの中で欧米白人が集中的に居住しているのはマニラから北80kmにあるクラーク・アンヘルス地域です。アンヘルスの歓楽地バリバゴのカウンターバーを覗くと座っている人は全員白人です。ヨーロッパと錯覚しそうです。バーでもアイリッシュ系はここ、オーストラリア系ならあそこなどテリトリーのある店もあるほどです。
欧米人集団移住の始まりはクラーク米軍基地の退役軍人の一部が本国に戻らずフィリピンで定住しだしてからだと言われています。人が人を呼び今ではアメリカだけでなくヨーロッパや南太平洋諸島からもシニアをはじめとする白人が密集しフィリピン最大の欧米人居住地区になっております。ちなみにクラークとバリバゴは隣町同士で上野と御徒町間、難波と心斎橋間、博多と祇園間くらいの距離です。
20歳年下の嫁をもらったカナダ人男性の話
アンヘルスのお風呂やのサウナ室で一緒になったカナダ人男性から彼がクラークに移り住む経緯を聞いた事があります。38歳ではじめてクラークに来て18歳のフィリピン人女性とめぐり合う。当時彼はトロントにカナダ人の妻がいましたが離婚して全財産をカナダの妻に与えたそうです。インターネット関連の仕事をしているので生計はフィリピンに永住しても問題ないとの事。それから6年。日本でしたら『女性の敵』と吊るし上げられそうですが今のフィリピン人妻との間に子供もできて幸せだとの事です。