郷に入っても飲み水の部分は従えない
英語のことわざに”When you are in Rome, do as the Romans do”があります。知らない土地にはいったならばそこでの習慣ややり方に従うのが賢いという意味です。日本の同類ことわざに『郷に入れば郷に従え』があります。
ですがローマに行って現地の人がするように生水をがぶ飲みすればたぶんお腹を壊すと思います。私の最初の渡航先はアメリカでしたが現地入りしてから2ヶ月ほどお腹の具合がわるかったです。
生まれ育ってから日本の水一辺倒でしたので外国の水が合わないという事なのでしょう。フィリピンやその他の国にいってもはじめて渡航される場合同じ事が起こりやすいです。
炭酸飲料は水の成分を中和するので飲んでも大丈夫です。ミネラルウォーターも問題ありません。それでも長期滞在ですと料理やうがいなどから現地の水が体内に入り蓄積されるのは避けられないです。どれくらいの割合かはわかりませんが日本の大学からフィリピン研修にいく団体研修50名の学生の内毎回5名~10名くらいがお腹の調子を悪くします。海外渡航経験者は体に免疫ができているのでフィリピンでの水関連トラブルの可能性がぐっと落ちますが油断は禁物です。
外務省のフィリピン関連医務情報
日本国外務省はフィリピン関連医務情報として以下の留意点を挙げます。
(1) 食中毒
(2) デング熱
(3) マラリア
(4) A型肝炎
(5) 狂犬病
(6) 麻疹(はしか)
こちら外務省ホームページの引用元となります。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/asia/phili.html外務省ホームページ引用元
食中毒とデングに特に注意
フィリピン留学生の生活を見てきたものとしてこの中で要注意は食中毒とデング熱のように思えます。
マラリア、A型肝炎、狂犬病、麻疹(はしか)を留学生が患ったという話は今のところ留学生や学校から聞いた事がありません。フィリピンに野良犬は多いですが、自分から人間に近づいてくる犬はほとんど見た事がありません。人間が近寄ると大体逃げていきます。ですがなるべく犬には近寄らない事が肝要です。マラリアは山奥などに生息していて、街中でかかったという人は聞きません。一番の安全策は藪の中にはいらないなど注意して蚊にさされない事です。ですが発病したあと、病院で適切な処置を受ければ死に至る確立は非常に小さいです。A型肝炎、麻疹(はしか)、マラリア、狂犬病は渡航前に予防接種を射つことでリスクを回避可能です。ただ実際に予防接種されておられる方はあまりいないと思います。
フィリピンは食物の衛生状態が日本のように完璧なわけではありません。おろし元でいたんだ肉をその状態を伏せて売るという悲しい事件もたまにあります。
衛生状態が悪い屋台やお店での買い食いも避けるなど注意が必要です。こういう部分は韓国人や台湾人は結構敏感ですが日本人は無防備な人が多いです。
最後はデング。デング被害者は留学生の中にもいます。フィルイングリッシュのお客様の中で年間1~2名がかかります。校内で発生する場合もあります。デング菌を持った蚊にさされると発病しますどの蚊がデングを持っているかはだれもわかりません。ですので蚊に刺されない事が肝要です。一度目は2~3日入院して点滴をすれば治るのでそれほど心配する必要はありません。ですが蚊は免疫を壊して立ち去るので2度目、3度目と回が重なる度に症状は重くなっていきます。日本から蚊よけスプレーを持ち込んだほうがいいと思います。
2019年はフィリピンでデングが特に猛威をふるった年。1月から8月の8か月で27万人が感染。死亡者は1,000名を超えました。2019年のデング流行はセブ、イロイロ、バコロドなどフィリピン中部地域に集中。これら3都市は留学生がよく集まる街ですので特に注意が必要。
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- 予防接種以外で重要な事と言えば:
- 防蚊スプレーや防蚊リングを日本から持ち込む
- 生水を絶対飲まない
- きたない飲食店で食べない
- 犬に近づかない
- 異常に気づいたらすぐ病院に行く
などが挙げられます。
2019年5月に道端で拾った子犬をホテルに連れて行ってじゃれているうちに手をかまれ狂犬病が発生して亡くなったノルウェー女性の死亡事例が報告されています。フィリピンの野犬は人間に近づきませんが人間側からも犬に近づくのは厳禁です。