フィリピン留学希望の英語レベル中級上級者の方たちでオールネイティブマンツーマンを希望される方がいらっしゃいます。
もちろん可能ですがクラーク・アンヘレス地域の語学学校に限定されます。この地域には大きな欧米人居住圏があるので他の地方よりネイティブ講師を確保しやすいという地の利があるからです。本日はフィリピンで欧米のネイティブから集中指導を手ごろな価格で受けられるアンヘレス・クラーク地域のCIP、CPEA、Hana Academy3校をご紹介いたします。
セブやバギオの語学学校にもネイティブ講師が配属されている学校はいくつかございますが、人数が少ないので基本的には学生ではなく講師指導が主な役割となります。
位置
CIP、CPEA、Hana Academyはマニラ北90㎞にあるクラーク・アンヘレス地域に位置します。マニラ空港からは車で2時間30分ほどかかりますが、クラーク国際空港からですと車で15~20分で各校に移動できます。CIPとHanaは地方商業都市アンヘレス地域、CPEAは夜の街として有名なバリバゴに位置します。3つの学校は距離的に近いので同じ生活圏をシェアします。クラーク・アンヘレス地域にはフィリピンを代表するゴルフ場も多いので平日は勉強し、週末はゴルフをお考えの方にも適しているエリアです。
各ネイティブ学校の特徴
CIP
フィリピンのネイティブ語学学校としてはCIPの名前を一番に挙げていいでしょう。フィリピンでネイティブマンツーマン指導システムを始めたのはこの学校です。CIPには常時14~15人のネイティブが在籍しております。CIPのネイティブ講師たちは30~50代が多く、ネイティブ講師としては年齢層が比較的若いのが特徴です。
施設はデラックスではありませんが居心地がいいというのがこの学校の特徴のひとつです。フィリピンではホテルも含めトイレにトイレットペーパーを流せないのが一般的ですが、この学校では流せます。便器はすべて外国からの輸入品です。屋根付きの大型体育館もあります。これも語学学校では少ないです。マネージャーたちのケアが優秀である事にも定評があります。
この学校は平日外出可能のセミスパルタですが週3回近隣の繁華街への無料シャトルバスも出しています。但し学校周辺は大したお店がありません。しゃれたカフェが一軒と地元雑貨店数店。学校周辺の治安は安全です。多国籍学校ですのでいろいろな国から学生が集まり国際交流が活発。
Hana Academy
Hana Academy(ハナアカデミー)はベテランネイティブ講師が多いのが特徴です。勤続年数は5年~20年。フィリピン人講師のキャリアと比較してもとても長いベテラン指導者たちです。
この統計はHanaだけでなくその前身であるAELCの勤務年数も含めたものです。
この学校は学生定員40~50名と小規模こじんまりタイプです。先生、生徒、職員スタッフ、皆と知り合いになります。横の付き合いが深くなれそうな雰囲気です施設は綺麗でプールもありますが、スポーツジムはありません。フィジカルトレーニングをご希望される方は近場の有料スポーツジムに通わなければなりません。CIPのような多様なオプショナル授業が準備されているわけでもありません。学生にとって一番大きなメリットは学費が安い事。
Hanaは立地がいいです。学校と同じ建物の中に日本レストラン、カフェなどがあります。目の前はショッピングセンター。隣はファストフードショップとセブンイレブン、ゴルフ練習場など。徒歩圏で基本的な用事を済ませる事ができます。
CPEA
CPEAは日本人経営語学学校です。CIPやHanaがフィリピン講師とネイティブ講師の両方で指導を行うのに対しCPEAはすべての講師がネイティブというちょっと変わった学校です。フィリピン人講師は雇用されておりません。ここの講師たちはアメリカ人がメインで元大学教授、元証券マンなど面白い経歴を持った方がいます。
この学校の校舎はバリバゴ地域にあるホクソン大学の一部を借り受けた形です。寄宿舎は離れていてエコノミー寄宿舎とスタンダード寄宿舎から選べます。エコノミーは校舎の裏側で徒歩2分ほど。スタンダードは夜の大繁華街バリバゴメイン通りから少し離れた場所で徒歩10分ほど。食事(ランチと夕食)はホクソン大学の隣にある湯布院という日本人経営レストランでいたします。但し週末祭日と朝ごはんは提供されません。
校舎の立地はクラーク・アンヘレス地域で一番便利な場所かもしれません。校舎から徒歩3分ほどに地域で一番大きなショッピングモールSMクラークがあります。校舎から徒歩7~8分で地域一番の繁華街バリバゴがあります。CPEAは寮の門限がないので生活の自由度は高いです。
ネイティブ指導がすべていいわけではない
上記3校ではオールネイティブコースを含む集中的なネイティブ指導を受けられますがそれが万民にいいわけではありません。
ネイティブクラスを生かせるかどうかは学生の英語レベルにもよります。
デメリット
ネイティブ指導のマイナス部分といえるかどうかは別として、ネイティブ講師は一般的に親切ではありません。手取り足取り我慢強く指導してくれるわけではありません。
まったくの英語初級者には正しい英語や発音の指導というよりはたとえ文法的には間違っていたとしても英語でコミュニケーションを取る事が楽しいと感じとれるようになる事のほうが重要に思えます。
そのような指導は欧米ネイティブよりも我慢強く辛抱強く繰り返して教えてくれるフィリピン講師たちのほうが適しているように思えます。
フィリピン人講師は発音もゆっくりでネイティブより聞き取りやすいので英語に対する恐怖感もだいぶ減少されます。
メリット
フィリピン講師たちは英語を自由自在に使いこなせますが英語の表現という部分では母国語が英語である欧米人には勝てません。発音、英会話表現、作文描写力など。単なるコミュニケーションのツールだけでなくレベルが一段階上の知的な英会話を吸収するにはやはりネイティブ講師たちの指導が効果的です。
オールネイティブ指導を希望されるのであれば英語力が中級か上級の方が望ましいです。ですがこれから英語を使っていくのであればネイティブ英語は避けて通れないのでフィリピン講師レッスンをメインにしながらもネイティブマンツーマンを一日1コマくらい受講してネイティブ英語も慣らしておくというスタンスでいいと思います。
英語レベル中級者、上級者の場合にはネイティブのマンツーマンレッスンを中心にカリキュラムを組んでもいいと思います。欧米留学よりだいぶ安くつきます。