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実はアメリカ人大学生も英文法を知らなかった

文法ができないから会話ができないという考え方がありますが、かならずしもそうとは言い切れないと思わせる体験をしました。
アメリカ大学時代の文法クラスでの話です。私は予習復習なしでもミニテストやテストはいつもAグレードのトップ、他のアメリカ生徒はすこし出来る人間でB、ほとんどはCグレードでした。
ちょっと信じられない話に聞こえますが実際中学2年、3年で習う修飾や倒置などの文法ルールをいくら先生が説明しても理解できずクラスの途中で止まってしまいます。彼らは何故クラスで唯一非アメリカ人である私だけが理解できているのか不思議がっておりました。ちなみに私は文法は得意ではなくまじめに勉強したほうではないです。私の学習当時のベストセラーは『よくわかる英文法』でしたが、途中でギブアップしました。

?マークのサイコロ

授業参加者は英語の熟練者である英文科専攻

アメリカの大学で英文法クラスを選択する学生は英文法クラスが必修となる英文科専攻の学生達。クラス参加者は13~14名くらいでした。英文科の学生は卒業して地元の会社に入る、小学校の先生になる、弁護士などを目指して大学院に入るなどのパターンが多いです。大学期間中に習う題材は主にアメリカ文学や世界文学、エッセイライティングなどです。他の学科を専攻している人たちよりも英語という言語自体に触れる機会が多いので英語レベルはスタンダードより上であるはずです。彼らが文法ができなかった理由は英語という言語がどのように成り立っているか考えたり学術的に研究したりした経験がなかったからだと思います。
アメリカの大学クラス

文法を知らなくてもスピーキング力は天下一品

では文法ができないから彼らのスピーキング能力は劣るのでしょうか。そういう事はまったくありませんでした。スピーキングを自由自在(fluent)に操れますし、なめらかですし、ときめくようなかっこいい表現も使えます。格式のある立派な文章も書けます。彼らは文法構造をあまり意識した事もないでしょうが単語や英語表現をどのようなシーンでどのように使うのかは熟知しています。私のアメリカ留学時代の実感です。
Fluentという題材でプレゼンテーションを行うアメリカ人青年

文法は知っていて損はないが単語暗記が先

『いざ英語を勉強』と決意したときに『まずは文法で基礎を固める』と考える日本人が少なくありません。下積みで苦労してあとで一気に開花させるという気風が日本人の中にすくなからずあります。
ですが文法という下済みが英会話促進に直結して役立っているかどうか疑問に思います。アメリカ人大学生の例で見られるように構造自体を知らなくても体感で用途をマスターしていて美しい英会話をこなせるからです。英会話力をつけるためには文法を細部まで勉強するより単語をどのシーンでどんなふうに使うかを習ったほうが早道に見えます。英会話目的でフィリピン留学を控える英語初級者の方はまずは単語暗記、余裕があれば文法学習という考え方でいいと思います。

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