メビウス一箱168円の衝撃
※本稿は2017年10月3日に投稿した記事をそれ以降のタバコの値上げに合わせて修正加筆したものになります。
フィリピンの雑貨店やセブンイレブン等のコンビニエンスストアでも日本や外国産のタバコを購入できます。メビウス系、マルボロ系、ラッキーストライク系などはどこにでも置いてあります。
ただ日本や欧米諸国と違うのはその値段です。1箱80~105ペソ。おおよそ168~220円です。日本のメビウス系の定価は2018年10月時点で480円。フィリピン最安値販売店で提供する一箱80ペソ(168円)の値段で比べますと日本の定価の35%。65%引きになります。
フィリピンのメビウスタバコの値段は商品はまったく同じでも場所により値段がまちまちです。両替所が一番安く80ペソ(168円)、韓国系コンビニが93ペソ(195円)、地元雑貨屋が100ペソ(210円)、最高値がセブンイレブンの105ペソ(220円)。
フィリピンで販売されているメビウスの内容量は日本と同じ1パック20本入り。メビウス10箱を日本で買えば10箱4,800円、フィリピンの両替所ですと10箱1,680円。
それでも1年間で大幅値上げ
約一年くらい前にこの記事を投稿した時点ではフィリピンのメビウスの値段はセブイレブンでひと箱65ペソ(137円)でした。
2018年1月から4月くらいまで段階的に値上げが実行され3~4割あがりました。商品はまったく同じですが一番高い値段で出しているのがセブンイレブンの105ペソ。最安値は両替所で80~85ペソです。マルボロやウィンストンなど他の外国タバコはセブイレブンで90ペソくらいなので日本のタバコだけが特別に高くなった形になります(2018年10月現在)。
日本の自動販売機は全国一律ひと箱480円
メビウス系のタバコは2018年10月現在1箱480円で販売されております。
空港のデューティフリーショップより安いフィリピン街角のタバコの値段の不思議
日本国内の日本タバコが外国で売られる値段より高いという事は理解できます。日本にかかわらず世界中でよくあるケースです。
ですがフィリピンの場合街角タバコのほうがフィリピンや日本の空港の免税店よりもさらに安いのには驚かされます。以下は2018年10月の調査結果です。
マニラ空港は10箱25ドル
2018年10月にマニラ国際空港ターミナル1の免税店で陳列してあるメビウスメンソールの値段を調べた所10箱25ドルでした。日本円にして2,800円くらい(2018年10月の換算レート)です。ひと箱280円になる計算です。2017年7月にも同じ調査をいたしましたがその時の値段と同じです。
成田空港では10箱3,100円
成田空港の免税店で売られているメビウスの値段は3,100円でした。ひと箱310円になる計算です。2017年7月の調査では2,800円でした。
コピー商品ではないフィリピンの日本タバコ
フィリピンの街角で売られているメビウスは偽物には思えません。販売所もセブンイレブンのような世界的チェーンや格式あるショッピングモールです。フィリピンから日本にお土産用で何度かコンビニで購入したメビウスを持ち帰りましたが日本の税関の荷物検査でも問題になったことはありません。何故免税店より街角のタバコのほうが安いのかそのからくりがわかりません。
昔ロサンゼルスの雑貨屋でマイルドセブン10箱買えばあと10箱無料贈呈というセールスがありました。1箱の値段はたぶん当時の日本のものと変わらなかったのでこちらは結果として50%引きになります。
どうもタバコ輸出販売にはわからない部分が多いです。
ショッキングなパッケージのデザイン
価格と英語表記以外で日本のメビウスとの大きな違いはパッケージデザインです。日本のオリジナル版にはタバコを吸うと肺がんなどのリスクが増加するという警告文ですが、フィリピン版ではタバコが原因と見られる病人のかなりグロテスクな写真が貼られています。
身内や知り合いにメビウスの愛好家がいましたら手頃なお土産にはなると思いますがパッケージのグロい写真を見るとタバコを吸う気持ちが萎えさせてしまうかも知れません。
拡大閲覧注意
フィリピンの喫煙事情
フィリピンの喫煙事情は歩きタバコ、飲食店内の喫煙OKなど欧米諸国に比べるとかなり遅れていましたがデュテルテ大統領が2017年5月21日に公共の場での喫煙を全面的に禁止する大統領令に署名しフィリピンで公的な場での喫煙を禁止する法が施行、2017年7月より実行してからフィリピンの喫煙習慣にはっきりと変化が見えます。
お店の中での全面禁煙実施が実施され飲食店の玄関には『当店から10メートル以内での喫煙禁止』などの看板が貼られるようになりました。
街で歩きタバコをする人も見かけなくなりました。警察に見つかれば500ペソの罰金となります。喫煙コーナーも人が見つけにくいような場所に設置されるようになりその数も少ないです。
デゥテルテ大統領政令実施後のフィリピンの喫煙事情変化に関しては別の機会に報告したいと思います。はっきりしているのはフィリピンがもはや喫煙者天国ではなくなった事です。