モールオブエイジア(MOA)で訓練の成果を披露するフィリピン全国から集まった空手キッズ。
本日は一日に20万人が来訪するマニラ湾に面したマンモスショッピングモールモールオブアジア(MOA)をご紹介いたします。
運営はフィリピン最大のショッピングモールを展開するSMプライムホールディンググループ。シネコン、会議場、展示場、観覧車、アリーナなどがあり、アリーナではボクシング、テニス、コンサート等が開催されます。日本から進出しているレストランなどもかなり多いです。
モールオブエイジアの立地およびアクセス
★がモールオブエイジア(MOA)、②が日本大使館、③がバクララン市場、④がパサイバスターミナルエリア、⑤がマニラ国際空港、⑥がマカティです。
最安移動方法は電車でパサイにあるEDSA駅かTaft駅からジプニーに乗る手段。マニラ市内の駅からMOAまでトータルで100円もかからないでしょう。ただマニラではジプニー関連の犯罪が多いのでオススメいたしません。マカティのタクシー乗り場からの移動が一番無難です。タクシー代は200~300ペソ(440円~660円)。バギオやクラークからバスで移動される方はパサイバスターミナルに行かれそこからタクシーで移動です。バスターミナル構内にタクシーが待機している事が多いです。100~200ペソ(220~440円)で行けるはずです。
MOAの概要
訪問客一日20万人という数字はJR駅一日乗降客数12位に輝く高田馬場駅の数字とほぼ等しいです。各駅の乗降人員 MOAの規模はフィリピンでは4番目、世界では12番目に大きなショッピングモールとなります。国内1位はマニラケソン市にあるSM North EDSA、2位はセブのSM Seaside City、3位はマニラオルティガスにある SM Megamall。1位から4位まですべてSMホールディングの独走状態です。
大きさはフィリピン4位ですが体感的にはNorth ESDAやMegamallより広い感じがいたします(SM Seasideは未見)。North ESDAやMegamallは高さがあり、狭い面積上下に店舗が凝縮している感じですが、MOAは横に広いです。いままでMOAを3回訪問。今回も4時間散策に時間を費やしましたがまだまだ把握しきれていない部分が多いです。全容を1枚の写真に収めようとしても、遠くの高いところ、あるいは超広角レンズのパノラマバージョンでないととてもカバーしきれません。
モールオブエイジア(MOA)の構成は大まかにメイン・モール、エンターテインメント・モール、アリーナに区分けされます。
メイン・モール
メインモールはMOAの中心、どしっと構える本体のような様相です。こちらは街にある大型ショッピングモールと感じがほとんど一緒です。締め切ったドアと窓。エアコンの聞いた屋内。飲食店が多いですが洋服屋さんや化粧品など物品販売のお店も目立ちます。普通のショッピングモールと違うのは高さです。3階までしかありません。これくらいのショッピングモールですと5~6階建てが普通です。
メインモールの1階正面玄関付近。
メインモールの2階に一風堂がありました。日曜日午後2時30分頃でしたがひと組並び客がいました。他の飲食店もいろいろ見ましたがこの時間帯はほとんど店内に客がいませんでした。同じメインホール2階にYabuというとんかつ屋もありますがここも同じ時間帯にほぼ満席状態でした。一風堂とYabuはオルティガスのMegamallでも強かったです。
エンターテインメント・モール
メインモールとは対照的にエンターテインメントホールのお店はマニラ湾に面していたり、吹きさらしになっていたり、屋外になっていたりと開放感いっぱいの店舗が多いのが特徴です。
マニラ湾と遊園地
MOAの裏側はマニラ湾と遊園地です。MOAとマニラ湾岸歩道は歩道橋で繋がっているので簡単に行き来できます。
イベント会場アリーナ
アリーナと呼ばれるイベント会場はメインモールの隣にあります。2018年7月に映画タイタニックのテーマ曲で有名なセリーヌ・ディオンのソロコンサートが開催されました。一般席は5,590ペソ(約12,300円)、ステージから6列までの特等VIP席は94,794ペソ(約208,500円)。アメリカ大御所シンガーダイアナ・ロスの2015年の武道館コンサートのプレミアムフロント席が65,000円でしたのでかなりの値段ですね。
MOAコンサート会場の着工は2010年。会場のこけらおとしはレディー・ガガ。会場の最大収容キャパは2万人。スポーツイベントもよく開催されます。
電子機器、コンピューター館
メインモールから北側に進みエントランスモールNorth Wingを出るとコンピューター・電子機器館があります。そこからさらに北に進めばE-comというSM管轄下のショッピングセンター、オフィス街、レストラン街に続きます。MOAは本当に長く続きます。
電子機器・コンピューター館を歩いているとNikkonの店頭を見かけましたので私の保有するNikkon1 J5のフィリピン値段を調べてみました。日本のように本体とレンズのセット価格でなくボディだけで販売。21,000ペソ(46,200円)でした。あとでアマゾンで調べたところ同じボディ価格は35,000円。関税などもあってか日本で買ったほうが安いです。
スペインレストランで食事
別の日になりますがMOAの端にあるE-com2エリアで友人たちと共にスペイン料理を食べました。パエリア、子羊ロースト、トルティーリャ・デ・パタタ、ガスパチョなど代表的なスペイン料理を堪能しましたが、驚いたの上記写真の一品。こちらうなぎの稚魚です。稚魚不足でうなぎの値段が跳ね上がっている日本では考えられない贅沢な一品です。2千円くらいだったと思います。料理名は『Eel(うなぎ)』。この稚魚たちが全員大人に成長して日本の市場に出回れば数百万円にはなるでしょうね。事はそんなに単純ではないでしょうけど。
食事をしていると流しのトリオがやってきました。いきなりなめらかな日本語で『涙そうそう』を歌いだしたので目がうるうる。お店の名前は『Alba』。1953年から営んでいるフィリピン老舗中の老舗スペインレストランです。
Albaレストランの前から撮影した写真。向こう側の丸いものはMOAメインモールの前にある巨大地球儀です。
おわりに
インターネットがなかった時代には新宿紀伊国屋などで3~4時間ねばって、知らない本との出会いを期待して施設内を歩き回る趣味を持っていました。今はアマゾンの通販を利用したり、キンドルでダウンロードしてしまうので遊び心を持って本屋を散策する事はほとんどなくなりました。
たくさんの物を一日で手っ取り早く買い揃えてしまうという場所としてはMOAは向かないです。端から端の距離が長すぎます。フロアさえわかっていれば比較的楽にお店を探せるNorth EDSAやMegamallのほうが便利です。ただ何気なく1日を過ごす、何か面白いものと遭遇したなら買ってもいいという感覚でしたらMOAですね。面積は広いですが歩くのが楽しいです。海が広がります。潮風が体を吹き抜けます。人が多くても威圧を感じない空間と開放感があります。
フィリピン全土に約70店舗あるSMの中で十数店舗しか訪れた事はありませんがMOAが一番のお気に入りです。営業時間は午前10時から午後10時まで。