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一つのやさしいテキストを徹底追及

世の中○○テキストを使ったが長続きしなかったなどの失敗例がちまたにあふれています。
最初はやる気まんまんですが仕事や雑務に追われ気がついてみると毎月送られてくるテキストは積ん読状態。そんな経験のお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

私は渡米前の英語学習修業中ある人からリスニング修練法についてアドバイスを受けたことがあります。
一つのやさしいテキストを根気よく徹底的にマスターすればある日簡単なアメリカドラマを字幕なしで見ても理解できると。。。
彼の言葉を信じ実践に移しました。

ただこの勉強方法は中学英語のテキストを理解できるくらいの方たちを対象としております。まったくの英語初級者であればまず中学テキストを読んで理解できるくらいの修練をお願いいたします。難しくありません。大学受験経験者なら楽勝です。

私がためした勉強法

廉価なストーリー性のある話のCD付き教材を購入

私が勉強していた時代はカセットテープが主流。紀伊国屋の洋書コーナーに音声付き、英文テキスト付き、対訳付き、単語と慣用句の解説付き教材の『クリスマスキャロル』から始めました。
チャールズディッケンズの原作はだいぶ難しいですが教材の内容は口語スタイルで簡単になっております。
昔はこの手の教材がたくさんありましたが今は語学春秋社のイングリッシュ・トレジャリーシリーズが残っているくらいです。カセットではなくCDです。アマゾンで購入できます。長さは30分から45分とそれほど長くありません。
赤ずきん、あしながおじさんなどやさしいものからクリスマスキャロル、誰がために鐘は鳴るなど難易度が普通のもの、ジェーンエアや嵐が丘など若干難しいものもあります。アメリカのラジオ番組で放送されたものを収録したものです。高難易度テキストでも大学受験経験のある方なら問題なく進めると思います。1冊1500円~2,000円くらいです。
CDやDLの勉強方法もいいですがリスニングですと今は絶滅品種に近いカセットテープのほうがリスニングスタディには相性がいいです。聞き取れなかった所の巻き戻しが楽だからです。もしカセットデッキとテープをお持ちでしたらそちらに録音しなおす勉強方法を推奨いたします。もしない場合にはCDをPCに取り込んだほうがいいです。カセットより微妙な調整加減機能は劣りますがPCでも巻き戻しができます。

ステップ1:解読

まずテキスト英文を最初から最後まで読んで意味を把握する事からスタートします。もしわからない単語があれば辞書で調べて暗記します。英単語テキストや英訳は付録でついていますがなるべく見ない方がいいです。頭をひねって前後の文章から知らない単語を推測するという方法があります。よく考えてそれでもわからなければ辞書で答えを調べる。このやり方ですと頭に残りやすいです。知らない部分を簡単にテキストからつまみ出して正解を得る。この場合忘れやすいです。辞書で調べても解決できないのであれば付録で正解を見ます。
早い人なら難易度が高いテキストでも1日~2日でできます。まだ英語力が低い方は難易度の低いテキストを選びましょう。中1~2レベルです。そしてレベルが低いテキストでも十分効果があります。ここでしっかりとストーリーを把握しておきましょう。

ステップ2:チャプター別リスニング聞き取り

意味を把握したところで文字のテキストを見ずにリスニングに入ります。テキストは通常10~14章など細かいチャプター分けがなされているはずです。最初は集中力が続かないので全部一気に聞くのではなくチャプター別で区切ります。小区切り単位でその中の朗読内容を一字一句とらえる訓練です。文章で見れば簡単にわかるがリスニングでは聞き取れないという箇所がいろいろ出てくるはずです。その部分を何度も繰り返し聞きます。聞き取れるのもありますし、20回以上聞いても聞き取れない所もあります。何度チャレンジしても聞き取れない部分はテキストでチェックします。こうして一字一句聞き取れるようになってから次のチャプターに進みます。全部のチャプターを制覇するまで早い人で1週間、大抵1ヶ月も時間をかければ達成可能だと思います。中にはテキストを見ながらでも聞き取れない単語も少数ですが出てくるはずです。この場合には諦めましょう。こだわる必要はありません。時が経って実力がついたらわかるようになるものも中にはあります。

ステップ3:テキストを全部いっきに聞く

朗読の長さは30分から40分ほど。チャプター別で徹底的に勉強しているので初めから終わりまでいっきに聞いても集中力が途切れる長さではありません。
私の場合一日2回、可能であれば3回これをやりました。期間は3週間ほどです。昼間の空き時間に1回、夜ベッドで横たわりながらもう1回が基本です。チャプター別で徹底的に細部まで聞き取りをやっているはずですがこの全読みリスニング過程でも聞き取れない単語がかならず出てきます。一度理解できたが忘れてしまっている部分です。これも再度チェックを入れて聞き取れるようにします。この部分はこのリスニング訓練をする限りつきまとってくると思います。

それから4ヶ月後

私の場合には英文解読に1~2日。そのほかリスニング訓練に25~26日。1テキストを1ヶ月のペースで消化していきました。
最初のテキストはクリスマスキャロル。次はベニスの商人。最後は少し難易度の高いジェーンエア。3ヶ月の特訓です。
4ヶ月目にテストをしてみました。FENというアメリカ軍兵士用のラジオプログラムでミステリーシアターの40分ほどのドラマを聞きました。細部まではわかりませんでしたがストーリーの本筋は大体把握できるようになっていました。嘘のような本当の話です。この段階ですと恐らくアメリカのアニメや『アナ雪』、比較的やさしい英会話で構成される人気ドラマ『フレンズ』は聞き取れるくらいになっていたと思います。
ここまで進むとリスニングが楽しくなっているので一生続けられると思います。
ちなみにFENのミステリーシアターや懐かしのラジオドラマはDownload Free Old Time Radio Showsから無料でダウンロードできます。(http://www.oldtimeradiofans.com/)

リスイニング研磨はつづく

ここまでくるとスピーキングもすこし訓練すればすぐにうまくなります。一番効率的になやり方は朗読の中に会話のシーンがたくさんあるのでそこをノートに書き込んで口に出して覚える方法です。
私は若い時にこれをやりましたが、ここで暗記した表現は今でもたくさん覚えています。
ただこれでリスニングを卒業できるわけではありません。ネイティブ同士の英会話や映画などはドラマと違い難しいです。スラングやお下劣表現満載のアメリカ戦争映画やバイオレンス英語は今でもよく理解できません。
ここから私は映画の対訳本と映画のDVDを字幕なしで見て勉強する方法に変えました。最初の映画はトムクルーズの『ザファーム』。実は紀伊国屋にこの映画の朗読だけのカセットが売っていたので対訳本と一緒に購入。上記カセット教材と同じ事をやりました。その他対訳とDVDで勉強した映画は『バックトゥザフューチャー』、『ローマの休日』、『ミッションインポッシブル』などです。アマゾンで『名作映画完全セリフ集 スクリーンプレイ・シリーズ』を検索すれば出てきます。
ただDVDだと画面に向き合わなければならず気楽じゃないので今は部屋で寝転がってアプリやYou Tubeの英語朗読をよく聞きます。これらに翻訳テキストや単語表現解説書などはありません。私はすこし不眠症のきらいがありますが、英語朗読テキストを夜ベッドで聞いているとよく眠れます。

この方法を推薦できる理由

まずお金のリスクが少ないです。テキストは1冊1500円から2,000円。ランチ2回分くらいです。やってみて自分にあわなければ簡単にあきらめられます。
1年契約や半年契約ではありません。やってみてうまくいったら次のテキストを購入すればいいです。勉強スピードも自分ペースなので不本意にテキストがどんどん送られ続けられるという事もありません。
次によそ見しなくていいです。リスニングはこのテキストだけやってればいいと腹をくくれば他の方法は省略できます。
テキストは大体世界の有名文学作品を口語体でやさしくアレンジしています。話が面白いものが多いです。ストーリーを追い続けられるのであきません。
そしてなによりも手軽です。リスニングだけですので机に座る必要もなく、ベッドでねそべりながらも勉強できます。

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