マニラ(ニノイアキノ)国際空港からクラーク、アンヘルス、ターラック、バギオ方面に個人で移動する場合、従来はタクシーでパサイ、クバオのバスターミナルに移動してそこから長距離バスに乗るというパターンでした。マニラ市内に入るまでの移動手段がタクシーしかなかったからです。
2017年10月よりマニラ国際空港ターミナル3とクラーク国際空港を結ぶバス路線(Dauバスターミナル、SMクラーク前経由)の運行が始まりました。マニラ市内までタクシーに乗る必要がなくなり移動時間が大幅短縮され、しかも移動運賃も安くなるので消費者にとってはいい事ずくめです。
乗り場
直行バスの乗り場はターミナル3のBay14です。ターミナル3の1階出口を出ればドアを背にして右に進みます。柱にBay3、Bay12などのステッカーが貼ってあります。進み続けるとBay14と受付デスクが見えます。一番端あたりです。
Dauバスターミナルやクラーク国際空港へのバス運賃は一律350ペソ(770円)。カウンターデスクで支払うのではなく、バスに乗り込めばあとで車掌が回ってきて徴収していきます。
バスは1時間毎のペースで出発しておりますが深夜は運行しておりません。
ターミナル1と2には立ち寄らないのでターミナル1,2に到着の方はターミナル3まで無料空港シャトルバスで移動する事になります。その方法はのちほどお伝えいたします。
出発から到着までの時間の流れ
2018年1月日曜日午後12時03分
バスが出発します。バス会社はGenesisです。バギオ地域に強いバス会社です。
社内では80年代と90年代のアメリカンポップスが流れています。乗客は7名。その他運転手と車掌。
12時38分
オルティガスのロビンソン前に到着。2分ほど停車。乗客なし。パサイ地区は15分前にすでにノンストップで通過しています。
12時48分
クバオのGenesisバスターミナルに停車。1人お客が乗ります。空港出発から45分。すごい早いペースで進んでいます。マニラ市には二つの長距離バスターミナル密集地帯があります。北のクバオと南のパサイです。空港からはパサイが近いです。
13時02分
ルソンエキスプレスハイウェイの最初の高速道路料金所を通過。マニラ市内からここまでどれくらいの時間でこれるかが鍵です。パサイからですと通常1時間15分から1時間30分、クバオからですと1時間くらい。直行バスは12時03分発車なので空港からの距離で1時間を切りました。日曜日の昼間という事もありますが、それにしてもすごいペースです。料金所から先は大きな事故でもない限りダウバスターミナルまで1時間で行けます。
13時52分
午後13時52分ダウ(DAU)バスターミナル到着。出発から移動時間1時間49分。スピード新記録です。ダウバスターミナルはかなり広いですがターミナル広場には入らず正面玄関で下ろされました。ここからバリバゴの前にあるSMクラーク停留所まで5分~10分、終点クラーク国際空港までは15分~20分です。
クラーク空港は移動手段があまりないのでアンヘルスの繁華街に出るにはダウバスターミナルあるいはSMEクラーク前下車のほうが便利です。
ダウバスターミナルには各方面行きのバスがたくさん出ているのでダウからそのままバギオ行きの長距離バスに乗る事もできます。
他ルートの値段と移動時間の比較
価格比較
マニラ空港最寄りのパサイバスターミナルからダウバスターミナルまでの長距離バス価格は大体150ペソです。
ですのでマニラ空港からパサイバスターミナルへの移動料金がいくらかかるかで左右されます。
空港提携のクーポンタクシーは一律480ペソ。(ですが600~700ペソドライバーに要求される事があります。)+長距離バス料金150ペソ。
イェローキャブですと250~300ペソくらいです。+長距離バス料金150ペソ。[br num=”1″]アプリ配車のGrabタクシーを使うと150から200ペソ。+長距離バス料金150ペソ。
空港からの直行バスですとワンセットで350ペソ。
Grab+パサイの長距離バスのセットと空港からの直行バスの値段がいい勝負。クーポンタクシーやイェロータクシーのセットは直行バスより高くなります。
移動時間比較
今回のように渋滞がなかったという場合の想定です。
直行バスルートですと約2時間、タクシー+パサイ長距離バスルートですと3時間。1時間の短縮になります。
マニラ空港からパサイバスターミナルのバスに乗るまで1時間はかかります。タクシーに乗車、移動、パサイでのチケット購入、待ち時間など。
パサイからダウバスターミナルは平均2時間。1時間30分で行った事は私の記憶ではないです。
時刻表
マニラ空港ターミナル3からクラーク国際空港(ダウ経由)は朝4時出発の始発便から夜24時30分の最終便まで1日18便あります。
基本1時間毎出発ですが待ち時間が1時間30分になる便も若干あります。深夜は運休です。
クラーク国際空港からマニラ空港ターミナル3に向かう便は1日16便あります。こちらは1時間30分や2時間などの待ち時間のインターバルがありますが深夜も運行しております。
マニラ空港ターミナル3-クラーク国際空港間時刻表パンフレット。ピンクのタグがターミナル3からクラーク国際空港行き、ブルーのタグがクラーク国際空港からターミナル3行きの時刻表となります。(写真の時刻表は2018年1月にマニラ空港ターミナル3の直行バス乗り場のカウンターデスクでいただいたものです。)
金曜日の夜は同じルートで4時間かかった
別の日の金曜日夜18時出発の同じ便を利用しましたが4時間以上かかりました。金曜日夜はマニラの渋滞が一番激しい時間帯です。
午後6時マニラターミナル3を出発。パサイバスターミナルエリアを午後6時15分通過。ここまではすんなり。ですがここから渋滞スタート。最初の停車バスターミナルであるオルティガスのロビンソンガレリアについたのは午後7時57分。
そこから高速道路の料金所までたどり着けたのは午後8時47分。ここまででほぼ3時間です。DAUバスターミナル着午後9時55分、SMクラーク着午後10時5分。
ノンストップでスピーディーな直行バスではありますが、マニラの交通渋滞には勝てませんでした。
無料ターミナル間シャトルの利用
マニラ空港ターミナル1や2に到着される場合ターミナル間無料シャトルバスを使ってターミナル3の直行バス乗り場まで移動すればクラークやバギオへのタクシー・フリー移動完了です。
ターミナル1から3
ターミナル1に到着の飛行機をご利用の場合、バッゲージクレーム(スーツケースがローラーで回っている場所)と税関があるフロアのドアを出てすぐ右にあります。
外に出てドアを背に右を見るとShuttle Serviceという看板があります。看板の下で待っていればターミナル3へ移動する無料シャトルバスがきます。バスがすでに停車している事もあります。
ターミナル2から3
ターミナル2に到着の飛行機(フィリピン航空)をご利用の場合、バッゲージクレームと税関があるフロアのドアを出てすぐ左に進みます。突き当たりで右折してまっすぐいくと突き当たりにターミナル間無料シャトルバス乗り場の入口があります。
ガードマンにフィリピン航空を利用した事を示す航空券の半券を見せるとターミナル間無料シャトルの乗り場に続く入口に通してくれます。
追伸
2018年8月にマニラ空港ターミナル3からPPTPに乗ったところバスのトレードマークがGenesisではなくJoy Busと書かれた車両での運行でした。どちらも母体は同じ一つの会社ですが、Joy Busは3座席シートで車内トイレ付。足をゆったり伸ばせるのでより快適でしすが運賃は400ペソと通常のGenesis PPTPより50ペソ高かったです。
その後他のGenesisのTTPTでクラーク・アンヘレス地域に移動した時は350ペソでしたのでJoy Busは特別料金です。