中学必修英単語23個
本稿ではオグデン先生の850重要英単語でまだカバーできなかったものと基本英単語をご紹介いたします。アルファベットFとHからスタートする中学英単語、必修英単語23個となります。
father【fɑ’ːðər】(ファーザー)
[br num=”1″]Fatherは父親、父の事。マイナーな使われ方として創始者、後見人、発明者、長老、神父などの意味が含まれます。
世界でもっとも有名な映画のひとつ『ゴッドファーザー』。カトリック教徒の名付け親という意味になります。
フィリピン人のカトリック教徒の結婚式に参加して新婦のお母さん(友人)から『ゴッドファーザー』になってくれと頼まれました。一瞬ぎくっとしました。
でもたいした事はなかったです。新郎新婦を補助する少額の寄付金を依頼されただけのお話でした。
feature【fíːtʃər】(フィーチャー)
[br num=”1″]
Featureは特徴、特色の事。そこから発展して呼び物、目玉商品という意味も含まれます。
Her eyes are her best feature⇒彼女の目は一番のチャーミングポイントだ。
Because of its origins, Canadian English has features of both American and British English⇒その国家誕生の背景により、カナダ英語はアメリカ英語とイギリス英語両方の特徴を併せ持っている。
federal【fédərəl】(フェデラル)
[br num=”1″]
Federalは連邦のという意味になります。アメリカでスピード違反をして見つかっても隣の州まで逃げ込めば警察はそれ以上追ってこないという話を聞いた事があります。アメリカは州の権限が非常に強いです。各州が独立国家の体をなしています。なので警察の権限は他州までおよびません。ただ州を超越して調査権、探索権、逮捕権を持つ機関もあります。典型的な存在がFBIです。英語正式名称はFederal Bureau of Investigation。邦訳ですと連邦調査局になります。
fellow【félou】(フェロー)[br num=”1″]
Fellowはやつ、男、少年という意味です。親愛な意味、侮蔑な意味、両方含まれるので身近な人に対して使われる場合が多いでしょう。Fellow countrymenですと同国人、同郷人という意味になります。
He is an unpleasant fellow⇒彼は嫌なやつだ。
He is a nice fellow⇒彼はいいやつだ。
fee【fíː】(フィー)
Feeはお代、報酬、手数料などの意味です。
Feeがつく単語をいくつか並べました。
an admission fee⇒入場料
an examination fee⇒受験料
a membership fee⇒入会費
a school fee⇒学費
a legal fee⇒ 弁護士への謝礼.
feed【fíːd】(フィード)
[br num=”1″]Feedは食物を食べさせる、栄養を与える、(子供に対して)食物を口に入れてあげる、などの意味になります。
ペットに餌を与えるという英語としても使われます。My mom fed the dog⇒母さんが犬に餌を与えた。Fedは過去形です。
会話でたまに出てくるアメリカのスラングにI am fed up with thisがあります。直訳するといっぱい食べさせられた。つまり、うんざりだ!という意味になります。
final【fáinl】(ファイナル)
[br num=”1″]Finalは最後の、最終のという意味。ファイナルアンサーなど日本でも使われるようになってきました。親戚にfinale(フィナーレ=終楽章、最後の演奏曲目)があります。
ゲームソフト産業屈指の名作と呼ばれているFinal Fantasy 7が20年ぶりにリメイクされると2015年6月に発表されました。しかしそれから2年半が過ぎた今も制作販売されておりません。制作スタッフたちがあれがいい、これがいいといろいろいじくりまわして、オリジナル本来の良さが消されてしまっているのではないかと心配しています。ファンが期待するのはただひとつ。よけいな事は一切しないで昔の名作の内容を今の発展技術でそのまま置き換えてもらう事です。
finance【fáinæns】(ファイナンス)
[br num=”1″]日本でもカードローン会社や金融会社で△△ファイナンスという名前をよく目にするようになりました。
Financeは財政、財務、融資、財務管理などの意味です。お金の管理を相談するプロはフィナンシャルプラナーと呼ばれています。
日本の大蔵省は英語でthe Ministry of Financeです。
finish【fíniʃ】(フィニッシュ)
[br num=”1″]Finishは終える、完了する、おわりにするなどの意味になります。Final(最後の)やFinale(最終章)の親戚です。
Let’s finish this⇒みんなでこれを終わらせよう。
生きた英語にI am finishedがあります。私は終わらされた、つまりもうおしまいだ、私は終わったになります。
fit【fít】(フィット)
[br num=”1″]日本ではぴったりするという意味でフィットするという言葉が使われ始めました。英語でfit。適した、適切な、ふさわしいという意味になります。
This size doesn’t fit me⇒このサイズは私にぴったりこない。
I don’t think she is fit for the job⇒その仕事は彼女に向いていないと思う。
focus【fóukəs】(フォーカス)
[br num=”1″]Focusは焦点、重点の事。一昔前にフォーカスという写真雑誌がありました。インパクトのある写真がメインの題材で記事がサブで付け加えられるという構成は当時目新しく一世風靡しました。芸能人の不倫写真が掲載される事を『フォーカスされる』と呼ばれたものでした。ただインターネットの新しい流れに勝てなかったのか2001年に休刊。同じ手法をまねして創刊された二番手、三番手のフライデーとフラッシュはまだ頑張っています。
follow【fɔ’lou】(フォロー)
[br num=”1″]Followは次に来る、続く、のあとについていく、従うという意味になります。日本語でも定着している『フォローする』は人の手助けをする、支えるなどで使われておりますが、英語のfollowにそのような意味は含まれません。[br num=”1″]歌の文句によく出てくるI will follow youは、私はあなたについていく、です。
for【fɔ’ːr】(フォー)
[br num=”1″]Forは前置詞と言いまして代名詞や名詞の前に置かれて補助する役割があります。と言いましてもなんだかわけがわからなくなってしまうので忘れてください。
Forにはいろいろな使い方があります。
典型的なForは~のためにです。
Pray for me⇒私のために祈ってください。
次は~用のです。
Medicine for children⇒子供用の薬
Runs for presidentのforは~を求めてという意味になるので大統領(の椅子を求めて)立候補する、になります。
期間を表すforもあります。間という意味です。For a long timeは長いあいだ。
Forは英文の中に必ずと言っていいほど出てきます。上記以外にもまだまだありますそれぞれの役割を見極めるためには英文をたくさん読んで見極めるしかないですね。
用法はさほど難しくないですが、慣れるまで時間がかかると思います。Forは覚えるより慣れよの典型です。
とりあえず一番強い意味である~のためにと覚えておいてください。
What’s forというすごくよく使われる英会話表現があります。意味は何のため?になります。
from【frɔ’m】(フロム)
[br num=”1″]Fromは~からという意味。場所、時間、運動などの起点を示します。よくtoとセットで使われます。
From London to Paris⇒ロンドンからパリ。
From 9 to 5⇒9時から5時。サラリーマンの労働時間でよくこの表現が使われます。
From head to foot⇒頭のてっぺんからつま先まで。
Where are you from? ⇒あなたはどこから来ましたか?I am from Japan⇒日本から来ました。アメリカでたくさんのネイティブスピーカーたちと繰り返した対話です。
写真はアニメやCGの人気キャラクターを世界地図の上から出身地別で分けたものです。
hate【héit】(ヘイト)
[br num=”1″]Hateは憎むです。I hate youは『あんたなんか大っきらい!』です。
インドの独立に一生を捧げたガンジー。晩年は対立するインド内のイスラム教とヒンズー教の融和のため粉骨砕身して駆け回りますが、ヒンズー原理主義者の兇弾によって倒れます。3発の銃弾を体に受け、死地に赴く間際にも発砲した人間に向けて、自分の顔に手を当てたそうです。これはイスラム教で『許す』という意味になります。死ぬ瞬間にも怒りや憎しみを愛に変えてしまう偉大な魂。アインシュタインが称えたようにガンジーは『奇跡の人』でした。ガンジーはヒンズー教の家で生まれましたが、特定宗教にこだわらずインド国内の宗教間対立の融和に奔走します。『私はヒンズー教徒であり、イスラム教徒であり、キリスト教徒であり、ユダヤ教徒である』と語った事があります。
have【həv】(ハヴ)
[br num=”1″]この必修英単語1,200シリーズも終わりに近づくにつれて、オグデン先生の850個で抜けている単語がないかチェックを入れたところもっとも重要なhaveが抜けているのに気づきました。Haveは基本中の基本です。日本語のイロハのイのような感じです。
あまりにも初歩過ぎたのでスキップしていたのかもしれません。Haveは持つ、所有する、です。その他にも使い方はありますが、英語初級者は持つとだけ覚えていて十分だと思われます。
hold【hóuld】(ホールド)
Holdは(手で)持つ、握り締める、つかむ、支えるなどの意味になります。Have, take, get,makeなどに続き最重要動詞英単語です。
Hold a pencilで鉛筆を握るです。Hold onという成句があります。この場合のonは継続を意味します。たとえばgoは進むですがgo onですと進み続けるです。
Hold onで握っているものは受話器です。受話器を持ち続けてください、になります。つまり会社などに電話して『○○さん、お願いします』にたいして『少々お待ちくださいませ。』がHold on, pleaseになります。
hostage【hɑ’stidʒ】(ホスティッジ)
[br num=”1″]Hostageは人質の事。日本で起きた人質立てこもり事件で凶悪犯が警察に射殺されたケースは3件。1970年の瀬戸内シージャック事件、1977年の長崎バスジャック事件、1979年大阪の三菱銀行事件。アメリカでは頻繁に射殺されます。
日本は人質の命が最優先なのに対して、アメリカでは人質凶悪犯に屈しないという姿勢が優先されると指摘する記事がありました。人質たてこもり事件:日米の違い
horse【hɔ’ːrs】(ホース)
[br num=”1″]Horseは馬の事。馬は主人を選びますね。暴れ馬が名将の力量を認めて天下無双の名馬になったという逸話がいくつかあります。狂った馬と信じだれも近寄らなかったブケバロスをアレキサンダー大王がてなづけます。アレキサンダー大王とブケバロスは生まれ故郷マケドニアを離れ数千キロに及ぶ遠征と幾多にわたる戦争で行動をともにします。ブケバロスはインドの遠征先で大王に見守られながら死んだと伝説は伝えています。マケドニアからインドまでは6,000kmくらい。[br num=”1″]三国時代の豪傑呂布と関羽に使えた赤兎馬、頼朝が乗っていた池月も気性が激しい名馬として有名です。そういえばラオウの国王号も人間を踏み潰すなどすさまじかったね。
hour【áuər】(アワー)
[br num=”1″]Hourは時間の事。One hourは1時間。 I will be back in several hours⇒4~5時間で戻ってきます。
1日の時間にちなんだ単語をいくつか羅列いたします。minutesは分、 secondsは秒、 dayは昼、 nightは夜、 half a dayは半日。
house【hous】(ハウス)
[br num=”1″]Houseは家、家屋、私邸、邸宅などの意味。家を表す他の有名な表現にhomeがあります。Houseは家の建物自体を指すのに対し、homeは家族と一緒に住んでいる家、生家など『家庭の中の』という少し情緒的なニュアンスが入ります。不動産で家を紹介する場合にはhouseがふさわしいでしょう。Houseの複数形はhousesですが発音音声はハウジズと独特です。
how 【háu】(ハウ)
[br num=”1″]Howはどうやって、どのようにです。
新聞記者が報道記事を書く上で重要な4W+1Hの原則があると聞いた事があります。Who(誰が), when(いつ), where(どこで), why(なぜ), how(どのように)です。なるほどこの原則に従って書けば記事の骨格は整いますね。
Howは4Wと同じくらい重要な単語です。
How is your son?⇒息子は元気かい?
How far is it?⇒どれくらい遠いですか?
How long does it take from here by taxi?⇒ここからタクシーでどれくらい時間がかかりますか?
humor【hjúːmər】(ヒューマー)
[br num=”1″]Humorはユーモア、茶目っ気、面白おかしい事です。たとえどんなに苦しくても、どんな苦境に陥ってもユーモアを忘れない人間でありたいと思います。
復習テスト
英語から日本語
英語 | 発音 | 日本語 |
---|---|---|
father | 【fɑ’ːðər】 | |
feature | 【fíːtʃər】 | |
federal | 【fédərəl】 | |
fellow | 【félou】 | |
fee | 【fíː】 | |
feed | 【fíːd】 | |
final | 【fáinl】 | |
finance | 【fáinæns】 | |
finish | 【fíniʃ】 | |
fit | 【fít】 | |
focus | 【fóukəs】 | |
follow | 【fɔ’lou】 | |
for | 【fɔ’ːr】 | |
from | 【frɔ’m】 | |
hate | 【héit】 | |
have | 【həv】 | |
hold | 【hóuld】 | |
hostage | 【hɑ’stidʒ】 | |
horse | 【hɔ’ːrs】 | |
hour | 【áuər】 | |
house | 【hous】 | |
how | 【háu】 | |
humor | 【hjúːmər】 |
日本語から英語
日本語 | 英語 |
---|---|
ユーモア | |
どのように | |
邸宅 | |
時間 | |
馬 | |
人質 | |
握る | |
持つ | |
憎む | |
~からの | |
~のために | |
ついていく | |
焦点 | |
ふさわしい | |
終わりにする | |
財政 | |
最後の | |
食物を食べさせる | |
お代 | |
奴 | |
連邦の | |
特徴 | |
お父さん |
あと12単語
本日学習した英単語数は23個。英会話ができる目安となる中学単語1,200個まで残り12個となります。
次回はこれで英会話OK:ビジュアルイメージで学ぶ必修英単語1,200シリーズ最終回になります。それではまた。
※当記事に掲載されている写真はすべて著作権フリーの写真サイト『Flickr』,『Pixabay』、『パクタソ』からの引用か、自分自身で撮影したものとなります。写真使用において万が一無料掲載期間の終了などなんらかの問題を発見された場合にはお問い合わせ欄からご一報いただければ大変感謝いたします。すぐに対応させていただきます。